Appleは「iOS 13」を正式に発表しました。
開発者向けのベータ版の提供は本日から、パブリックベータは6月末、一般向けの正式版は今年の秋になります。
新しくなった点を確認しておくと、
ダークモード
- システム全体およびすべてのネイティブアプリで機能する新しいダークカラースキームを採用、低照度の環境で見やすく
- 日の出など特定の時間に自動的にオンにするようスケジュールも可能に
高速化
- FaceIDのロック解除は30%高速化
- アプリの起動スピードは2倍
- アプリをApp Storeにパッケージ化、アプリのダウンロードサイズを最大50%削減
- アプリのダウンロードスピードを60%高速化
写真アプリの刷新
- 機械学習を使用し、ライブラリ全体をキュレーションして最高の画像を強調表示
- 不要な写真や似通った写真をグルーピングし自動的に非表示
- 月、日、年単位で重要なイベントをまとめて紹介
- ビデオの自動再生
- 新しいツールにより、写真編集はより包括的で直感的に
- 機能の大半をビデオ編集にも使用可能に、横向きへの変更なども可能に
カメラアプリのアップデート
- 照明の調整、光を近付けて目をハッキリと強調、顔を明るく肌をなめらかにする調整も可能
- 新たにHigh-Key Monoエフェクトを追加、光の当たる角度などを調節可能に
すばやく簡単にプライベートにサインイン「Sign In with Apple」
- SNSのアカウント、アプリやWebサイトに簡単かつ迅速にサインインするための新しい、プライバシーを保護した方法
- Apple IDを使用して認証が可能
- 自分のメールアドレスの代わりに、代替となる一意のランダムなメールアドレスを使用することも可能に
- Face IDまたはTouch IDでの認証も可能
- この「Sign In with Apple」を使用して、ユーザーまたはアプリ内でのユーザーのアクティビティをプロファイルすることはない
「Sign In with Apple」については Engadget 日本版の「Appleがセキュリティで攻めに転じた「Sign In with Apple」のインパクト(松村太郎)」が参考になるのでご一読を。
BUSINESS INSIDER JAPANの「アップルのプライバシー重視、むしろ広告業界への関与を深めるか?」も「Sign In with Apple」を取り上げて専門家の意見を紹介しています。
まったく新しいマップ体験
- 400万マイルの距離を車載カメラで実際に走りベースマップを一から再構築
- 2019年末までに米国全域、2020年にはさらに多くの国々に展開予定
- 新しいLook Around機能で、新しいベースマップと高解像度3D写真を活用、美しい画像をスムーズかつシームレスな遷移と共に表示可能に
その他
システム関連
- 最適化されたバッテリー充電:満充電にかかる時間が短縮され、バッテリの劣化を抑えることが可能に (詳細記事)
- セルラー通信でより大きなアプリのダウンロードが可能に:これまでの制限である200MB以上も可能な設定を追加
- iPadおよびiPhoneのマウス接続をサポート
- コントロールセンターでWi-FiネットワークやBluetooth接続先を選択可能に
- 音量コントロール表示が刷新、より目立たなくスマートに
- ミュートスイッチ操作時の表示も刷新
- App Storeのアップデート一覧からアプリを直接削除可能に
- 「3D Touch」の主要な機能が全てのデバイスで利用可能に
- アプリが取得した位置情報を地図上で確認可能に。位置情報へのアクセス許可に新たに「1度だけ確認する(次回確認する)」が追加【NEW】
- NFCタグのサポート、SuicaなどFeliCaカードの読み取りも可能に【NEW】
- iPhoneがマイナンバーカード対応!確定申告や児童手当の申請が可能に【NEW】
- QRコード読み取り機能の強化
- Apple Booksの読書目標
- 低データモード
- テキスト編集機能が強化され、文書のスクロール、カーソルの移動、テキストの選択がより速くより正確に
オーディオ
- Dolby Atmos再生
- Bluetoothワイヤレススプリッタ
- HomePod:家族の声を区別できるように
FaceTime、通話およびメッセージ
- メッセージの検索の強化
- ユーザーの名前と写真、またはカスタマイズされたMemojiまたはAnimojiを自動的に共有して、メッセージスレッドで簡単に識別可能に
- Memoji:新しいヘアスタイル、ヘッドウェア、メイク、ピアス、そしてアクセサリーの種類が豊富に
- 知らない相手からの着信をサイレントに
- デュアルSIMでのFaceTime
- デュアルSIMでのiMessage
リマインダーおよびメモ
- メモのフォルダ管理
- リマインダーリストの表示のカスタマイズ
- メモで共同作業のみを表示
- メモのより強化された検索
- メモの新しいチェックリストオプション
カレンダー、メール、連絡先
- カレンダーのイベントに添付ファイルを追加
- 連絡先の新しいラベル
- メールで送信者をブロック
- メールでスレッドをミュート
キーボードおよび言語
- 絵文字と地球マークの分離、絵文字の切り替えキーが独立
- 強化された言語設定
- リフレッシュされたホームアクセサリーコントロール
- 脆弱なパスワードの警告
- デュアルSIMでの同時通話
- インドの22の公用語すべてのキーボードサポート
- 英国とオーストラリアのApple News +
Siri
- 新しく、より自然な声に
- インド英語のSiri音声の追加
- Apple PodcastのSiriの提案
- サードパーティのアプリからのSiriイベントの提案
- ホームオートメーションにおけるSiriのショートカット
- 会話型のSiriのショートカット
CarPlayおよびマップ
- CarPlayでHey Siriをサポート など
- 独立したCarPlayアプリビュー
- CarPlayで運転中のDo Not Disturb
Safari
- スタートページのアップデート
- SafariでのSiriの提案
- Safariでの強化された指紋防止保護
- Safariでタブを自動的に閉じる設定が可能に
- ページ全体のスクリーンショットが可能に
ゲーム
iOS13はiPhone 6s以降をサポートし、iPhone 5s、iPhone6、iPod touch第6世代はアップデート対象外となります。
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone XR
- iPhone X
- iPhone 8
- iPhone 8 Plus
- iPhone 7
- iPhone 7 Plus
- iPhone 6s
- iPhone 6s Plus
- iPhone SE
- iPod touch (第7世代)
iOS13の詳細は公式サイトiOS 13プレビューをご覧ください。
少しでも早くiOS13の雰囲気を味わいたいなら、壁紙だけでも変えてみてもいいかもしれません。
www.kobonemi.com
更新:「その他」の項目について9to5Macによる65以上のiOS13の新機能を参考に追記。
更新:日本語プレスリリースの公開により翻訳を合わせました。
最終更新:6月12日
Source:ニュースリリース