Samsung Displayはアップル専用となっている製造工場のOLEDラインをLTPO OLEDに転換したとTHE ELECは伝えています。
UBI Researchによると、Samsung Displayは、同社の最大の顧客であるApple専用のOLEDラインを、2021年前半にLTPO TFT OLED（Low-Temperature Polycrystalline Oxide Thin-Film Transistor OLED）を製造するラインに転換します。
LTPO TFTは、LTPSに比べて消費電力が少ないため、120Hzのリフレッシュレートに対応することができます。
Samsung Displayはこの技術を「LTPO TFT technology Adaptive Frequency」と呼んでいます。
この技術はGalaxy Note20 Ultraに初めて採用されたほか、最近ではAsus ROG5にも採用されています。
LTPO採用により、2倍の頻度で画面の書換え（リフレッシュ）を行い、スムーズな動きと驚くほど速いタッチレスポンスを実現できます。
記事によると、Appleは今年後半に発売する新型iPhoneシリーズの上位モデルにLTPO TFT有機ELパネルを採用する予定です。おそらくはiPhone13 ProやiPhone 13 Pro Maxに搭載されるでしょう。
LTPO TFT OLEDパネルは、Samsung Displayが独占的に供給します。また、同じくOLEDパネルをAppleに供給しているLG Displayは、LTPS （Low Temperature Polycrystalline Silicon）TFT OLEDパネルを提供します。こちらはハイエンド以外の新型iPhoneに採用されることになりそうです。
120Hzのリフレッシュレートに関しては、2020年のiPhone12シリーズから採用されると予想されていましたが、結局は実現されませんでした。
ディスプレイアナリストによると、LTPOディスプレイを採用し、バッテリー寿命を維持しながら可変のリフレッシュレートを実現可能になって、初めて搭載できます。
via MacRumors
