iPad miniの発売前ですが、本日よりいくつかのハンズオンレビューが現れています。その中で、The Vergeは、iPad3、iPad mini、iPad（第1世代）の液晶ディスプレイのマクロ写真を示しながら、iPad miniの総括的なレビューを行っています。
iPad3 iPad mini iPadのディスプレイの比較：The Verge
総合評価から先に読むと、The VergeはiPad miniに10点満点中9点を付けています。満点はエコシステムです。これはiPad miniだけの評価というよりiOSデバイスのアプリ資産などを含めた評価です。デザイン、スピーカー、バッテリー寿命が9点とされ非常に高評価です。最も低いのはやはりディスプレイで7点です。また、後述のように若干持ちにくいと感じることがあったとされています。
デザインとスピーカー
- 背面の処理はiPhone5やiPod touch第5世代と同じです。レビューではブラック＆スレートのボディが、iPhoneよりも滑らかに感じ青と紫の輝きを持つとされています。
- ボディ質感は明らかにライバル製品よりも上質だといいます。iPhone5がジュエリーを想起させるならば、iPad miniはソリッドな腕時計を思わせると評価されています。イメージとしてはスイス製の堅牢な腕時計といったところでしょうか。そのわりに、重量はNexus7やKindle Fire HDよりもずっと軽量です。
- 手に持った感触では、Nexus7よりも幅が広いため少々持ちづらいとされています。AppleはiPad miniのために特別なバージョンのiOSを用意したとされています。iPad miniのために不要な誤動作を防ぐような処置が行われているようです。しかし、それによって他の問題が出ているともされ、今後のソフトウェアアップデートで改善されるべきだと評価されています。
- iPad miniのステレオスピーカーは良い音だと評価されています。
- iPad miniには特別な個性があり、気軽に持ち運びやすく、とても愛着を感じる、非常にかわいらしいとされています。
液晶ディスプレイ、見え方、操作感
- iPad miniの液晶ディスプレイは、7.9インチ、1024×768ピクセル、画素密度163ppiのIPSパネルです。RetinaディスプレイのiPad3やiPad4には遠く及ばないものの、その表示自体はスペック以上に素晴らしいと評価されています。
- ディスプレイの色味は非常に生き生きとしており、黒は引き締まっており深いとされています。
- 肉眼おいて、その解像度がライバル製品と比べて低ことを感じることはないとされています。特にWebページ、電子書籍、メールを送る時にピクセルが目立つとされています。しかし、この解像度がiPad miniの評価を下げる要因になるとは思わないともいいます。これはiPad miniを選ぶ上での一種の妥協点であるが、他の製品の弱点ほど目立つことでもないとされています。
- 操作感については、iPadで初めてのサイズであり他のiOSデバイスに慣れているほど最初は戸惑う印象です。
- 上述のiOS側の配慮により、誤動作は起こさないものの、意図した操作を阻害されることもあったといいます。これらは今後のアップデートで改善されることが望まれるとされています。
パフォーマンスとバッテリー寿命
- アプリの動作については、予想通りきびきびとしている（snappy）といいます。iPad4やiPad3と比べると重いアプリの読み込みに時間がかかると感じたものの、特別異常な点や遅れを見ることはなかったとされています。
- かなりヘビーな使い方を数日行ったが、バッテリー残量を気にすることはなかったとされています。1日中使ってその翌日の午後か夜まで待つだろうとされています。バッテリー駆動時間については特に心配する必要はないと評価されています。
最後に、iPad miniは優れたタブレットであり、iPad miniはタブレットのレベルを再び引き上げることになるとしています。iPad miniが200ドルで販売されないのは偶然ではなく、Appleは低価格競争をしているわけではない、iPad miniを手に取るとそのように感じるとされています。むしろ、iPad miniはタブレットの（品質という）底を上げているようだとThe Vergeは考えています。iPad miniは、“cheapest tablet ”（最も低価格なタブレット）ではないが、同サイズでは“best small tablet”（最も素晴らしいタブレット）だと評価しています。
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