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Dell Venue 8 Pro 日米レビュー比較:高評価のCPU性能やバッテリー駆動時間、見えてきた次の課題と期待

Dell「Venue 8 Pro」について、国内外からレビューが相次いで公開されています。
ここでは、日本の米国の次の2つのレビューを見比べながら、「Venue 8 Pro」の特徴(プロセッサの性能やアプリ、ゲームの動作、バッテリー駆動時間、弱点と次への課題など)を確認してみたいと思います。


Venue 8 ProとRetina iPad mini:The Verge
動きはどうか
クアッドコアのIntel Bay Trail-T「Atom Z3740D」は意外にもスムーズな動作をすると評価されています。

PC Watch
結論から言うと、本製品はAtomのブランドからは想像できないほど、スムーズに動作する。アプリの切り替えは瞬時だし、Webの拡大/縮小/スクロールももたつくことはない。CPU性能の向上とWindows 8.1のカーネルの改良が相まって、Atomでも何かをこらえながら利用するということはなくなった。(…)ただし、YouTubeの動画再生については、解像度に関係なく若干コマ落ちが発生するようだ。(…)と言っても、5%以下なので、よく見ていないと気付かない程度ではある。
(「艦隊これくしょん〜艦これ〜」を)Venue 8 Proで試してみたところ、動作は非常に快適だった。Surface2と比べても(…)スムーズ。

The Verge
Windows8スタイルのアプリで少しも目立ったスローダウンや問題を見せなかった。そして、デスクトップアプリさえよく動作した。私はキーボード、マウス、ディスプレイ上で、ChromeとPhotoshopを利用してみたが、そのパフォーマンスとマルチタスキングの心地良さに驚いた。(…)人気アプリ「Halo Spartan Assault」はちゃんと動かなかったが、それ以外のカジュアルなゲームは良く動作した。ゲームについてはいかなる問題にも出会わなかった。そして、Windows8アプリは驚くほど速く開く。アプリの切り替えもスムーズである(…)。我々が過去経験したAtomの性能は過去のことになっている。

バッテリー駆動時間はどうか
バッテリー駆動時間は、Windowsタブレットで飛躍的に改善された性能の1つです。今回のレビューではそれを印象付けるものでした。

PC Watch
「BBench」(海人氏作)を利用して駆動時間を計測した。1分ごとに無線LAN経由でのWebアクセス、10秒ごとにキー入力を行なう設定で、約11.9時間動作した。

The Verge
バッテリーライフは好印象だ。The Verge Battery Test(65%の明るさで一連のWebサイトとイメージを繰り返し表示)では11時間55分の駆動時間であった。一方、ディスプレイの明るさ自動調節に問題があったので、それを切りテストしたところ7時間33分であった。(…)ゲームが最もバッテリーを消費したタスクであった。

通常のWindows PCゆえに見えてくる問題
「Venue 8 Pro」が想像以上に快適なWindowsマシンであることは(多少の難点を差し置いても)上記のレビューの抜粋からも読み取れると思います。
その一方、理想的なWindowsマシンに近づくほど、ユーザーはよりパワフルな通常のWindows PCにできることを期待してしまいます。そして、それ故に生じる問題もまた見えてきます。

PC Watch
USBは1つだが、On-The-Goに対応しており、充電だけでなく、変換ケーブルを使えば、各種USB機器も利用できる。ただし、今回試した限りでは、PCのUSB 3.0ポートでは充電はできず、またマスストレージとして認識されることもなかった。1A出力のUSB ACアダプタでは充電可能だったので、このあたりが最低限必要な電流のようだ。

The Vergeは、Excelなどを小さなディスプレイでタッチ操作するのは困難なので、外部ディスプレイを接続したくなるが、たった1ポートのUSBではそれもなかなか困難であるとしています。

The Verge
Venue 8 Proには、microHDMIポートはなく、1基のmicroUSBポートのみだ。つまり、Venue 8 Proには外部ディスプレイを接続できない。microUSBポートは充電にも使われるので、さらにマウスやキーボード、USBストレージを接続したいのであれば、さらにディスプレイをUSBで接続するのは困難だ。また、microUSBから標準USBへ変換する特別なアダプタが必要になるが、期待に反してそれは付属しない。完璧なPCとしてこのタブレットを使うなら、USBハブと多くのケーブルが必要になる。

こうした問題は、複数のWindows PCを所有している多くのユーザーにとっては、十分割り切ることができるのではないかとも思います。重い作業は、よりパワーのあるデスクトップやノートPCにまかせて、Windowsソフトが快適に動作するモバイルタブレットとして、「Venue 8 Pro」はかなり好印象であるといえます。
次のステップとWindowsタブレットへの高まる期待
その他、ディスプレイの品質についても概ね良い評価でした。
ただし、どちらのレビューでも、やはり、Nexus7(2013)やRetina iPad miniのように、高解像度のディスプレイが搭載されていないことが残念だと記されています。もっとも、Nexus7とiPad miniが高解像度ディスプレイを搭載したのは今年のモデルからであり、「Venue 8 Pro」のディスプレイ解像度(1280×800ドット)はNexus7(2012)と同じです。上で見てきたように、Windows8タブレットは処理能力もバッテリー駆動時間もモバイルとして十二分に使えるだけの完成度を確実に高めてきたと評価できると思います。
訂正:初出時バッテリー駆動時間の箇所で誤訳していました。お詫びして訂正いたします。
8型Windows8タブレットは、Dell「Venue 8 Pro」以外にも、Acer「Iconia W4-820」、Lenovo「IdeaPad Miix2」、東芝「dynabook Tab VT484」などが発売されます。各モデルのスペックについては、下記をご覧ください。

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