Appleは、iOS10.3の6番目のパブリックベータ版「iOS 10.3 Public Beta 6」をリリースしました。
開発者向け「Developer Beta 6」と同時リリースです。
本ベータでは目立った変更点はなさそうです。おそらく修正を中心としたアップデートと思われます。
1つ前のベータ5はわずか5日前(3月9日)でした。新型iPad Proが来週発表の噂もあり、まもなく正式版の一般公開とも予想されています。
iOS10.3にはいくつもの大きな変更点や追加点が追加されています。
特に「AirPodsを探す(Find My AirPods)」機能の追加、そして、新しいファイルシステム「Apple File System(APFS)」への移行が挙げられます。APFSは2016年のWWDCで発表されました。フラッシュストレージ/SSDに最適化され、強力な暗号化、空き容量の効率的な管理、レイテンシ改善やその他の重要な機能を含みます。
その他、32btアプリの警告表示が新しくなり、32bitアプリは「将来のiOSのバージョンでは動かない可能性があります」と警告が表示されるようになりました。関連して、新たに「App互換性」という項目が追加されました。
今回のアップデートはファイルシステムの変更を伴うため、インストール前にバックアップが推奨されています。
9to5MacやMac Rumorsによれば、iOS10.3 Beta6までで発見された特徴は、
- Find My AirPodsの追加
- Siriによるクリケットの試合のスコア
- SafariでウェブアプリのReduced Motion設定のサポート
- 設定アプリの最上部にiCloudアカウント(追記:Apple ID)が移動
- iCloudストレージの使用状況の視覚化
- ファイルシステムがHFS+からApple File System(APFS)へ
- Podcastsアプリに同じデザインでMusicアプリのようなウィジェット
- アプリ開発者がアプリのユーザーレビューに応答・返信可能に
- アプリ開発者が新しいやりかたでユーザーにレビューを求めることが可能に
- 「Theater Mode(シアターモード)」は非搭載だがwatchOSアップデートで含まれる予定
- CarPlayにいくつかの追加機能
- マップ上の天気アイコンに3D Touchで天気予報や降水確率・気温の表示など
- HomeKitにプログラム可能なスイッチアクセサリーのサポート
- 32bitアプリのサポート終了
- 設定にApp互換性の追加
- 英国キャリアThreeでWiFi Callingが利用可能に
- 2ファクタ認証を促す通知
- iCloud Analyticsの追加
などがあります。
アプリ開発者とカスタマーレビューの変更点については、次の日本語記事が詳しいです。
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パブリックベータはベータプログラムサイトで登録することで無料で試すことができます。
ちなみに私はiPhone5、iPad mini2、12インチMacBookにそれぞれベータ版をインストールしています。
登録方法などは次のサイトで紹介されています。
- 一足先に体験!:Apple、iOS 10のパブリックβを公開 - ITmedia Mobile
- Apple、「macOS Sierra」のパブリックベータ提供開始 - ITmedia ニュース
- 「iOS 10ベータ版」が無料で一般公開されたのでインストールして新機能を試してみた - GIGAZINE
また、iOS9のものですがダウングレードも含めてはこちら。
Source:Apple Developer, Apple Beta Program