Appleは5月22日、特定の MacBook、MacBook Air、MacBook Pro モデルのごく一部のキーボードに不具合が現れる場合があるとして、対象製品を無償で修理する「MacBook、MacBook Air、MacBook Pro キーボード修理プログラム」を開始しました。
次のような症状が挙げられており、
- 文字が勝手に反復入力される
- 文字が表示されない
- 押したキーがスムーズに跳ね返ってこない、または、キーを押した時の反応が一定しない
これらの1つまたは複数が該当する場合、Appleによるキーボードの検査後、無償修理となります。
1 つまたは複数のキーの交換や、キーボード全体の交換が必要になる場合があります。
修理内容や交換部品の在庫状況によって、修理にかかる時間は異なる場合があります。
対象モデルはかなり広範囲で、
- MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015)
- MacBook (Retina, 12-inch, Early 2016)
- MacBook (Retina, 12-inch, 2017)
- MacBook Air (Retina, 13-inch, 2018)
- MacBook Pro (13-inch, 2016, Two Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2017, Two Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2016, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2017, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (15-inch, 2016)
- MacBook Pro (15-inch, 2017)
- MacBook Pro (13-inch, 2018, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (15-inch, 2018)
- MacBook Pro (13-inch, 2019, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (15-inch, 2019)
ざっくりいえば、2015年から2019年に発売の、バタフライ構造のキーボードを採用する、すべてのMacBookシリーズが対象となり、本日発表された新型MacBook Pro (2019) もその対象に含まれています。
昨年6月のキーボード修理プログラムでは2015~2017年のMacBookおよびMacBook Proを対象にしていましたが、その範囲が2018および2019年モデルにも拡大されたということになります。
なお、この修理プログラムは、対象となる MacBook、MacBook Air、MacBook Pro に対し、その最初の小売販売日から 4 年間適用されるとのことで、2015年モデルは適用期間が短そうです。
修理開始前に Apple にて実機検査を行い、本プログラムの適用対象かどうかを検証します。
修理手続きは、Apple 正規サービスプロバイダ、Apple Store 直営店、配送修理から選択できます。
修理に出す前に、あらかじめデータをバックアップしておいてください。
修理に支障をきたす損傷がある場合は、その修理を先に行う場合があり、別途修理料金がかかる場合もあります。
詳細は公式サポートページをご確認ください。
なお、新型MacBook Pro (2019) に搭載されている第3世代のバタフライキーボードはスイッチメカニズムに「新素材」を用いており、問題の多くを改善するとみられています。MacBook Pro (2018) およびMacBook Air (2018)のキーボードを修理した場合はこの新素材を用いたキーボードに交換される模様(The Verge via Macお宝鑑定団 blog(羅針盤))。