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新型コロナ禍で近所を散歩『夕凪の街 桜の国』の舞台をご紹介

お題「#おうち時間
今週のお題「カメラロールから1枚」

新型コロナウイルスの感染拡大で、休日の過ごし方も大きく影響を受けているかと思います。
普段であれば、電車に乗って映画を観に行ったり、少し遠くの公園や美術館へ足を延ばしたり、海や山へ出かけたり、としているところですが、今年はそうもいきません。

休日の大部分は自宅で過ごし、昨日はらっきょうの塩漬けを初めて作ってみました。
本日は近くのスポットを紹介したいと思います。

『夕凪の街 桜の国』という作品をご存じでしょうか。
『この世界の片隅に』でも知られる、こうの史代の2004年に刊行された作品です。

その舞台の1つが中野区なんです。
その舞台となった名所を歩いて、写真に収めてきました。


最初の1枚は、片山橋。
第2部の主人公が小さい時に住んでいた中野区に現存しています。


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片山橋


一見すると、なんてことない陸橋のようですが、物語では重要な場所の1つとなっています。



2枚目は、野方配水塔。
こちらも第2部の主人公が小さい時の友だちと遊び、大きくなって再び訪れてもいます。


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野方配水塔


この塔は「水の塔公園」の中にあります。

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みずのとう公園


漫画の舞台は1987年と2004年。
1987年といえば、もう33年も前のことです。
それでも、マンガの中で描かれた配水塔はそのままの面影を残しており、主人公たちが乗った公園のブランコも健在で、子どもたちが遊んでいました。

1枚目の片山橋と2枚目の配水塔の間は徒歩で10分ほど。
片山橋からは配水塔が見えることがマンガでは描写されていますが、現在では周りの桜の木が大きくなり過ぎたのか、ビルやマンションが建ってしまったからなのか、もう見ることはできませんでした。

そう、片山橋の下の道路に植えられた桜の木はマンガではまだ小さいのですが、現在ではずっと大きなっています。
この桜はもうだいぶ年寄りで、一部は老朽化し伐採されています。
それでも今年も、たくさんの花を咲かせていました。


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哲学堂公園の桜


この片山橋と配水塔の間には、哲学堂公園があります。
マンガの中で主人公が野球をやっているんですが、この哲学堂公園の敷地内にも野球場があります。



哲学堂公園の創立者、井上円了は、配水塔の近くにある蓮華寺に眠っています。

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井上円了の墓所


お墓のデザインが興味深く、井上円了さんの「井」と「円=〇」が使われています。


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井上円了の墓所


実をいうと、この付近に住んでいながら、マンガの舞台になっていることは最近まで知りませんでした。
こうの史代さんの作品を電子書籍で最近まとめ買いして、それで知りました。

新型コロナウイルス禍で電子書籍をたくさん買い込んでいて、暇なときは読書という日課となっていましたが、こんな発見もあるものですね。


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こうの 史代