Appleは日本時間7月15日、「iOS 15」「iPadOS 15」「watchOS 8」「tvOS 15」「macOS Monterey」の3番目となるベータ版を開発者向けにリリースしました。
パブリックベータ版はまだのようです。

新たにリリースされたベータ版
- iOS 15 beta 3 (19A5297e)
- iPadOS 15 beta 3 (19A5297e)
- watchOS 8 beta 3 (19R5302f)
- tvOS 15 beta 3 (19J5304d)
- macOS Monterey beta 3 (21A5284e)
今回確認された新機能や変更点
iOS15 Beta3の変更点や機能追加として、MacRumorsや9to5Macは次の箇所を挙げています。
Safariの検索
SafariでタブのURLバーをタップすると別のURLや検索語を入力するインターフェースがキーボードの上に配置されるように。

Safariの再読み込み
フローティングタブバーを長押しすることで再読み込みを開始するオプションが追加。
Safariでタブをリロードするとタブには再読み込みアイコンが表示され、タップすると再読み込みされるようになっています。

再読み込みアイコンは、iPhoneではポートレートモードでのみ、iPadではポートレートモードでもランドスケープモードでも表示されます。
このあたりのデザインが煩雑で未完成のようで、Appleは将来的にはより簡素化する可能性もあります。
なお、iOS 15やmacOS Montereyで導入されたSafariの新機能は、iPadには今回搭載されておらず、iPadOS15ではBeta2の仕様のままだそうです。
Appleは将来のアップデートでiPadOSにもこれらの新機能を追加するはずです。
App Storeのスプラッシュスクリーン
新しいApp Storeのスプラッシュスクリーンでは、アプリやゲームでのアプリ内イベント、App Storeウィジェット、iOSのSafari機能拡張など、iOS 15のApp Storeで利用できる新機能が紹介されています。
Focus(集中モード)のアップデート
「設定」の「Focus(集中モード)」インターフェイスでは、「Focus Status」と「Phone Calls」のオプションがメインインターフェイスから移動し、各「フォーカス」セクションに再配置されています。

Apple Musicのウィジェット
Apple Musicのウィジェットは、アルバムアートワークではなく、再生中の個々の曲に応じて色やアートワークが変わるようになっています。
また、新しい「Paused」ラベルにより、再生中の曲と一時停止中の曲がより明確なっています。

iPhoneをリセット
「設定」の「一般」にあるiPhoneの「リセット」ボタンが「Transfer or Reset iPhone(iPhoneを転送またはリセット)」になっています。

この新しいインターフェイスでは、「新しいiPhoneの準備」オプションが最初に表示されており、Appleがユーザーにこのオプションを積極的に使ってほしいとアピールしているようです。
なお、従来からある「リセット」と「すべてのコンテンツと設定を消去」は画面下にあります。
ショートカットのアップデート
「ショートカット」アプリの「バックグラウンドサウンド」に、サウンドトラックの設定、音量の調整、メディア再生時の音量の調整などの新しいアクションが追加されています。
その他
- テキスト編集メニューの「Text from Camera(カメラからテキスト)」オプションが、文字表示からアイコンに変更

- 「探す」アプリの「+」ボタンに位置情報の共有、エアタグの追加、アイテムの追加の各メニューが追加

- 通知のスワイプ時にデザインが変更
Swiping a notification to the left now shows two separate buttons in iOS 15 beta 3 pic.twitter.com/ahzMJ5ck2n
— Doney den Ouden (@doney) July 14, 2021
ストレージが少なくなった場合でもソフトウェアアップデートが可能に【NEW】
Apple Developer Webサイトで公開されているiOS 15、iPadOS 15、watchOS 8 Beta3のリリースノートによると、本アップデートで、デバイスの利用可能なストレージが少ない場合に、ユーザーがシステムアップデートをインストールできない問題が修正されています。
Software Update
Resolved in watchOS 8/iOS 15 beta 3: You can now update your device using Software Update if less than 500 MB of storage is available. (78474912)
詳細は不明ですが、「500MB未満のストレージしか利用できない」場合でも、iPhone、iPad、Apple Watchにシステムアップデートをインストールできるようになったようです。
このアップデートは特にApple Watch Series 3のユーザーに朗報だと9to5Macは指摘しています。
今年の初めのwatchOSアップデートで、複数のユーザーがSeries 3にアップデートをインストールすることがほぼ不可能であると訴えていました。これはGPSモデルの内部ストレージが8GBしかないことに起因するものでした。
こうした問題が今回のアップデートで解決する可能性があります。
これまでに確認されている新機能
新OSの新機能については、Appleの公開している各OSのプレビューページをご覧ください。
- iOS 15 Preview - Apple
- iPadOS 15 Preview - Apple
- macOS Monterey Preview - Apple
- watchOS 8 Preview - Apple
パブリックベータについて
ユーザーは、Appleの用意する次のサイトからパブリックベータに登録できます。
Apple Beta Software Programに参加するには、無料のメンバー登録が必要です。
有効なApple IDを所有し、登録時にApple Beta Software Program契約に同意することで、だれでも参加できます。
続いて、使用しているデバイスを登録してパブリックベータにアクセスし、最新機能を試すことができます。「フィードバックアシスタント」Appを使ってAppleに直接フィードバックを送信することでもできます。
現在、パブリックベータは、iOS14/15、iPadOS14/15、tvOS14/15、watchOS7/8、macOS Big Sur 11/macOS Montereyでそれぞれ利用可能です。
Source:iOS & iPadOS Release Notes, macOS Release Notes, News - Apple Developer
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