新型「Apple Watch Series 6」および「watchOS 7」について判明した新情報を9to5Macが伝えています。
先日iOS14のコード内にApple Watchの血中酸素飽和度(SpO2)機能が見つかっていました。
今回もリークされたiOS 14のコードに基づいて 、新しい文字盤、睡眠トラッキング、ペアレントコントロール機能など、今秋リリースの新OSで開発中の詳細が明らかになっています。
文字盤の大きな刷新
「watchOS 7」では文字盤が大幅にアップデートされます。少なくとも3つの変更が確認できたようです。
文字盤の共有
ユーザー同士で文字盤をシェアできるようになります。それぞれ文字盤は固有のファイルのように扱われます。
この機能により、既存の文字盤をさまざまなカラー、スタイル、コンプリケーションでカスタマイズできる機能が追加されます。文字盤の構成は、ファイルアプリでプレビューし、iPhoneのAirDropなどのさまざまな方法で共有できるファイルとして扱うことができます。
Infograph Pro(インフォグラフ・プロ)
watchOS 6搭載した2018年発売のApple Watch Series 4にはInfograph(インフォグラフ)とInfograph Modular(インフォグラフモジュラー)という2つのInfograph文字盤が追加されました。
watchOS 7では、「Infograph Pro」と呼ばれる新しいバージョンが導入されます。主な特徴は、Apple Watchの新しい要素であるtachymeter(タキメーター)です。
tachymeter(タキメーター)とは、「1単位の距離の移動(1単位の仕事)にかかる時間(秒数)を計測することで、1時間に何単位の距離の移動ができる(何単位の仕事がされる)かを簡単に知ることができる」(Wikipedia)ような機能です。
このタキメーターのエレメントは、アナログ時計の世界観からその機能を拝借するというApple Watchの文字盤デザインアプローチの延長です。
写真の利用拡大
現在、写真を使った文字盤は「個々の写真」または「アルバムにある写真のグループ」から写真を選択できます。
手首を上げたり画面をタップしたりするたびに新しい写真が表示されます。
iOS 14コードに基づくwatchOS 7では、3つの目の写真の参照元として「共有アルバム」が利用可能になります。
共有アルバムを選択するとことで、自分以外の家族や友人がシェアした写真を使って文字盤が作成できるようになります。
Apple Watch for kids(キッズ向けApple Watch)
これは子どもを持つ親にとって大きなアップデートになるはずです。
Appleは、保護者のiPhoneを使って子供向けにApple Watchを設定および管理する機能を開発しているようです。1台のiPhoneで複数のApple Watchとペアリングできますが、一度に使用できるApple Watchは1つだけで、それぞれのApple WatchはiPhoneと同じアカウントに関連付けられています。
これが、watchOS 7では、保護者は2つ目のiPhoneを必要とせずに、子供用のApple Watchを管理できます。また、信頼できる連絡先や利用可能な音楽の管理などのペアレンタルコントロールも提供されます。
スクールタイム
Apple Watchのペアレンタルコントロールは、iOS 14およびwatchOS 7でさらに進化します。「Schooltime(スクールタイム)」と呼ばれる新しい機能により、保護者は、授業時間などの特定の時間に使用できるアプリやコンプリケーションを管理できます。
スリープトラッキング
2020年は、Apple Watchの睡眠トラッキング機能がブレークする年となりそうです。
AppleがApple Watch用のスリープアプリを誤って漏らしてしまうなんてこともありました。
初期のiOS 14コードで発見された新しい情報では、ユーザーがiPhoneのヘルスケアアプリでパーソナライズされた睡眠目標を設定できるようになります。
そのほか、Apple Watch(もしかするとiPhoneにも)のコントロールセンターに、スリープモードとノイズ検出の新しいメニューが追加される見込みです。
最後に、watchOS 7はApple Watchアプリのアーキテクチャも変更します。watchOS 6ではApp Store経由でスタンドアロンのApple Watchアプリをリリースする機能を追加しましたが、アプリは以前の拡張アーキテクチャに基づいていました。