AppleがWWDCで発表し、HomePodやiOS 13およびiPadOS 13の新機能として紹介しているように、Siriに頼んで10万以上のラジオ局を聴くことができるようになります。
正式なローンチは今秋ですが、iOS13やiPadOSのベータ版をインストールしたiPhoneおよびiPad、HomePodでもすでにこの機能が利用できるようになっていることを9to5Macが報告しています。
Appleは、TuneIn、iHeartRadio、Radio.comからラジオストリーミングの提供を受けます。
それら合計100,000局ものラジオ局をSiriを通じて聴けるようになります。ローカル局でも、グローバル局でも、生放送を聴けるようになります。
10万というのは膨大な数であり、多くのユーザーがお気に入りのラジオステーションを見つけることができるはずです。
この新機能は米国以外でも、たとえばドイツでも機能していることが確認されており、世界中に展開されつつあるようです。
使い方は、たとえば、HomePodに「ラジオ局BBC Radio Oneを再生して」と頼むと、「TuneInが提供するBBC Radio Oneを再生しますというSiriの応答が返され再生が開始されます。名称を言うだけでラジオ局に合わせることもできます。
同様の機能はGoogle HomeやAmazon Echoなどライバル製品でもすでに採用されています。
たとえば、Google Homeにクラシックラジオステーション「Ottava」と頼むと「TuneInからOTTAVAをストリーミングします」と応答しストリーミングの再生を始めます。
こうして聴くことのできるのは電波を飛ばす従来のラジオ放送ではなく、インターネットストリーミングを行っているラジオ局です。
音質は申し分なく、HomePodのスピーカーから素晴らしい音質で聴けたと9to5Macは感想を述べています。
まだ公式のスタートではないためか、Siriへの問いかけに「ラジオ局」という言葉が含まれないと正しく認識されないことがあるようです。
ただ、こうした問題は秋の正式ローンチまでには改善されることが期待されます。
ところで、中国市場では今年1月に販売開始されましたが、日本ではHomePodはまだ発売されておらず、Appleから発売時期のアナウンスもまだありません。
4月にはHomePodの値下げも実施されるなど、あまり良い情報は出ていないようにもみえますが、どうなのでしょうか。
iOS13については「iOS 13」に、iPadOSについては「iPadOS」に、iOSの便利な使い方は「iOS Tips」にまとめています。