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Surface3とSurface Pro3 Core i3とのCPUベンチ比較、Atom Z3735FやZ3740との違いも確認

新型「Surface 3」には最新のIntel Atom x7-Z8700(Cherry Trail)が搭載されています。

Surface3は、前世代のAtom搭載タブレットや上位Core搭載のSurface Pro3と比べてどの程度の違いがあるでしょうか。

以下、CPUベンチマークとして知られるGeekbench 3によるスコアを比較してみます。

対象は、

  • Surface 3
  • Surface Pro 3 Core i3搭載モデル
  • Atom Z3735F
  • Atom Z3740

の4つです。

Atom Z3735Fはたとえば8型WindowsタブレットNEC LaVie Tab W TW708に、Atom Z3740はASUS VivoTab Note 8 などに採用されています。低価格なWindowsタブレットで採用される典型的なプロセッサだと思います。

Surface3のAtomプロセッサについて

Cherry TrailことAtom x7とx5は、Broadwellと同じ14nmプロセスで製造され、新しいAirmont CPUコアとGen8グラフィックスを内蔵しています。
Cherry Trailは、SilvermontコアのZ3700シリーズなど22nmプロセスのBay Trail-Tの後継です。
その他、Braswellで知られる14nmプラットフォームは、CeleronやPentiumブランドでローエンドノートPCやデスクトップに採用されます。

Cherry Trail クアッドコアCPUは、グラフィックスが12EUのAtom x5-8300、より強力な16EUのAtom x5-8500およびAtom x7-Z8700があります。
そして、Surface3には1.6GHzのAtom x7-Z8700が採用されています。

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Core i3を搭載するSurface Pro3は、Surface3に価格的にも性能的に最も近い現行Surface Proシリーズのローエンドモデルです。
Atom Z3735FやZ3740は、Windowsタブレットで最も採用されているBay Trail-TことZ3700シリーズCPUです。

つまり、Surface3の直接的な上位モデルと前世代のAtomプロセッサを比較することで、上位モデルにどれだけ近づいているか、前世代からどれだけパフォーマンスが向上しているか、の両方を確認することができます。

今回、Geekbenchで計測された上記対象の最近の10のスコアをサンプルとし、その平均値で比較しています。
なお、Surface3は記事執筆時点7つのサンプルだけが確認されたためそこから平均スコアを求めました。また、Z3735FはWindowsだけでなくAndroidでも採用されていますが、ここではWindowsのみを対象としました。

ベンチマーク結果

シングルコアおよびマルチコアのスコア平均は次の通り。

Geekbench 3:Single-Core / Multi-Core

  • Surface Pro 3 Core i3-4020Y:1550.3 / 3175.7
  • Surface 3 Atom x7-Z8700:966.9 / 3267.3
  • Intel Atom Z3735F:772.9 / 2184.9
  • Intel Atom Z3740:792.5 / 2584.8

下のグラフでは青がシングルコア、赤がマルチコアです。


Surface 3 対 Surface Pro 3~マルチコアで同等以上のパフォーマンス

Surface3は、Core i3搭載Surface Pro3と比べ、シングルコアで62%ほどのパフォーマンスという結果でした。思ったよりも低いかもしれませんが、Atom Z3735FはCore i3の半分ほどであり、それよりは明らかに差が縮んでいます。
一方、マルチコアではCore i3を僅かですが上回るという結果になりました。
今後、Surface3のサンプルが出揃えば多少結果も違ってくるかもしれませんが、現状ではこのような違いが出ました。

Surface 3 対 旧型Atom~約1.2~1.5倍高速に

続いて、旧型Atomとの比較です。
Surface3のAtom x7-Z8700は、Atom Z3735Fと比べてシングルコアにおいて約1.2倍高速という結果でした。マルチコアでは1.5倍近い差を付けています。
Atom Z3740とでは、シングルコアで約1.22倍、マルチコアで約1.26倍高速という結果でした。
いずれにせよ、Surface3の新型Atomは旧型よりも明らかにパフォーマンスが向上していることが確認できました。


今回のGeekbenchはプロセッサの純粋なパフォーマンスを比較することができます。
しかしながら、デバイスのパフォーマンスはCPUだけでは決定されません。
グラフィックやメモリー、ストレージなどによってもその速度の違いは出てくると思います。また、実際にアプリを動かしてみることでも体感速度は異なってくる(あるいはさほど変わらない)ということもあると思います。

今後、他のベンチマーク結果が出揃うかと思いますので、その際は新しい記事を書こうと思います。

Surface3については下記もご覧ください。
www.kobonemi.com
www.kobonemi.com
www.kobonemi.com
www.kobonemi.com
www.kobonemi.com

Source:Geekbench Browser Atom x7, Geekbench Browser Surface Pro 3 Core i3-4020Y. Geekbench Browser Atom Z3740, Geekbench Browser Atom Z3735F


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