Samsung SSD 840シリーズは、SATA6Gbps対応、TLC NANDを採用した2.5インチ7mm厚のSSD。120GB、250GB、500GBの3つの容量がラインナップ。それぞれ、SSD本体+ユーティリティの付属するベーシックキットとノートパソコン用スペーサー、デスクトップパソコン用ブラケット、SATA/USB2.0変換ケーブルなどの付属するオールインワンキットが用意されています。
現在、Samsung SSD 840および840 PROシリーズはキャッシュバックキャンペーンを開催しており、さらにお買い得です。
Samsung SSD 840/840 PRO 最大3000円キャッシュバックキャンペーン開始
- SSD 840ベーシックキット:120GB「MZ-7TD120B/IT」、250GB「MZ-7TD250B/IT」、500GB「MZ-7TD500B/IT」
- SSD 840オールインワンキット:120GB「MZ-7TD120K/IT」、250GB「MZ-7TD250K/IT」、500GB「MZ-7TD500K/IT」
SSD 840シリーズは、現在市販されているコンシューマ向けSSDでは唯一といっていいほど希少なTLC(Triple Level Cell)NANDフラッシュを採用しています。他のコンシューマ向け製品の多くがMLC NANDがである中(840の上位840 ProはMLCです)、TLCは製品を低価格にできることが特徴です。その一方でTLCはMLCに比べて寿命が短いという弱点があります。ただし、短いとはいえ、Smasungは840シリーズに3年間の保証期間を設けています(上位840Proは5年間)。実際、840シリーズがどの程度の寿命があるか、その指標をAnandTechが計算しています。
上の表では、MLCとTLCの各NAND容量におけるトータルライフスパンが試算されています。左側がMLC 128GBと256GB、右側がTLCです。ここでは1日当たり10GB書き込み、3倍の増幅値でSSDの寿命が計算されており、たとえば、TLC 128GBで11.7年、256GBで23.4年になります。1日10GBの書き込みというのは一般的なユーザーにしては多めにされています(もちろん使用用途や個人差に左右されますが)。また、クライアントPCといった一般的な使い方であれば増幅率を3倍が妥当とのこと。これを非常にシビアなエンタープライズ向け製品に仮定したとして、増幅率を10倍に仮定すると、TLC 128GBで3.5年、256GBが7年になります。SamsungがSSD 840シリーズに3年保証を付けているのはおそらくこの最も厳しい条件下も想定しているとAnandTechは指摘しています。
加えて、SSD 840シリーズの場合、容量の一部をOver Provisioningという予備領域に当てており、速度面や寿命のウィークポイントがカバーされています。
SSD 840シリーズの速度については、シーケンシャルライトが上位840 PROや前モデル830シリーズよりも下がります。また、たとえば、Intel SSD 335 240GBとSamsung SSD 840 250GBを比べてみると、 シーケンシャルライトとランダムライト(512KB)以外は意外にもSSD 840 250GBが良い結果となっています。一般に実用的な速度向上はランダムアクセスの速度が重要であり、SSD 840はその点を強化しています。
左側がSamsung SSD 840 250GB MZ-7TD120B/IT、右側がIntel SSD 335 240GB SSDSC2CT240A4K5 のCrystalDiskMark(1000MB)
性能を重視すれば、SSD 840 PROを選択することが最適ですが、価格と性能とのバランスは840シリーズといえます。
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