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ソフトバンク PANTONE5 107SHの放射線測定性能はエステー エアカウンターSと同程度?

ソフトバンク2012年夏モデル「PANTONE 5」(107SH)は放射線測定機能を搭載する世界初のガイガーカウンター内蔵スマートフォン。2012年7月中旬発売。「PANTONE5」のために特別キャンペーンや専用の料金設定が設けられる予定です(発表イベントでは詳細は発売直前となるとのこと)。「PANTONE 5」の気になる放射線測定機能について調べてみました。
PANTONE5 107SH
「PANTONE 5」の放射線測定機能は、ニュースリリースや製品情報を見ると次のように説明されています。

放射線のひとつである空間中のガンマ(γ)線を0.05μSv/h〜9.99μSv/hの範囲で測定できる放射線測定機能を搭載(μSv/h=毎時マイクロシーベルト)。専用キーを長押しするだけで測定できるので、誰でも簡単に使えます。常時測定をすることや、履歴を地図上に自動的に表示させることもできます。小型化、省電力化を実現した放射線センサーを搭載し、測定方式には、シリコン半導体方式を採用しています。
ソフトバンクモバイル株式会社 プレスリリースより引用

一方、エステー「エアカウンターS」の放射線測定機能の説明は次の通り。
エステー エアカウンターS

地上から1mの高さにおいて放射線のひとつである空気中のガンマ(γ)線を0.05μSv/h〜9.99μSv/hの範囲において片手で簡単に測定できます。(μSv/h=毎時マイクロシーベルト)
測定の仕組みは、放射線1本が入ると半導体センサーが反応し、発生した電荷を信号に変えてカウント、時間あたりのカウント数を放射線量の換算式(セシウム基準/Cs137)によって、1時間あたりの人に対する放射線の影響がどれだけあるかを表す単位である毎時マイクロシーベルトに変換し表示します。半導体センサーには、医療機関で使用されるエックス線計測器の技術を応用したシリコンフォトダイオードを使用しており、β線をカットするフィルターを内蔵しているため、より高い精度でγ線を測定することができます。
エステー株式会社 プレスリリースより引用

「PANTONE 5」「エアカウンターS」ともに「空気中のガンマ(γ)線」を測定でき、その測定範囲も「0.05μSv/h〜9.99μSv/h」と同一です。また、測定にシリコン半導体を用いる点についても両者同様です。「エアカウンターS」の「シリコンフォトダイオード」の「フォトダイオード(Photodiode)」も半導体の一種のようです。
以上の点から、「PANTONE 5」と「エアカウンターS」で放射線測定機能はほぼ同じであると考えられます。また、測定時間についても、どちらも約2分間で測定でき、常時測定機能も備えています。
「PANTONE 5」の利点は、スマートフォンと放射線測定機を1台にまとめたことです。ただし、スマートフォン単体の性能は同時発表された「AQUOS PHONE Xx」(106SH)や「ARROWS A(エース)」(101F)ほど最先端ではありません。もちろん、「PANTONE 5」のスマホとしての性能が低いわけはなく、ワンセグ、おサイフケータイ、防水・防塵性能などを備え、1台でも十分活躍できる性能を持っています。また、スマホ機能を生かした地図情報などとの連携機能も備えており、測定データの活用方法の幅も広がると思います。一方、「エアカウンターS」でも地図情報を利用した「エアカウンターリポート」サービスが行われる予定です。「エアカウンターS」については下記関連記事もご覧ください。
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