新しい12インチMacBook(Early 2016)は、旧型(2015)と比べてCPUで最大20%、ストレージは2倍近いパフォーマンス向上というベンチ結果も出ていますが、定番のGeekbenchにアップされているスコアでは実際のところどうなのか、新旧各モデルやにMacBook Air現行モデルついてちょっと調べてみました。GeekbenchはCPUやメモリーの性能を知る手がかりとなります。
私は2015年のMacBookを持っており、買い替えるかどうか判断するためにこの記事を作成しました。
全体的には、新モデルでメモリのパフォーマンスが著しく向上しているのが特徴です。
メモリー容量は新旧8GB RAMで同じですが、2015年モデルは1600MHz、2016年モデルはそれよりもクロックアップした1866MHzとなっています。
以下、下位・上位・最上位の各モデルを別々に見てみます。
下位モデル(1.1GHz)同士の比較
Core M-5Y31を搭載した2015年モデルとCore m3-6Y30を搭載した2016年モデルのベンチマーク。
Model | Single-Core | Multi-Core |
MacBook (Early 2015) Core M-5Y31 | 2411 | 4539 |
MacBook (Early 2016) Core m3-6Y30 | 2514 | 4996 |
新旧差 | 4.3% | 10.1% |
最大1割ほどのパフォーマンス向上です。
私はこの2015年モデルを使っていますが、同じ下位モデルに限った場合は2016年モデルに買い替えるほどではないかなあ。
上位モデル(1.2GHz)同士の比較
Intel Core M-5Y51を搭載した2015年モデルとCore m5-6Y54を搭載した2016年モデルのベンチマーク。
Model | Single-Core | Multi-Core |
MacBook (Early 2015) Core M-5Y51 | 2633 | 5384 |
MacBook (Early 2016) Core m5-6Y54 | 2969 | 5893 |
新旧差 | 12.8% | 11.1% |
こちらは11~12%の向上。
最上位モデル(1.3GHz)同士の比較
Intel Core M-5Y71を搭載した2015年モデルとCore m7-6Y75を搭載した2016年モデルのベンチマーク。
Model | Single-Core | Multi-Core |
MacBook (Early 2015) Core M-5Y71 | 2747 | 5476 |
MacBook (Early 2016) Core m7-6Y75 | 3001 | 6707 |
新旧差 | 9.2% | 22.5% |
最大22%以上のパフォーマンス向上というのはちょっと驚きですが、新しいモデルのベンチ自体が少ないのでこのような結果となっている可能性もあります。
ピックアップしたスコアは、Geekbench3を使って計測されアップロードされたベンチマークのうち、Mac OS X 10.11.4を使い64bitで最近計測されたものから適当に選んでいます。測定された環境や状態の違いかスコアはかなりばらつきがあるので参考程度でお願いします。
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最後に、12インチMacBook 2016年モデルは、MacBook Air 2015年モデルと同等という情報があったので、ついでに比べてみました。
MacBook Air(Early 2015)との比較
Model | Single-Core | Multi-Core |
MacBook Air (Early 2015) Core i5-5250U | 2871 | 5725 |
MacBook Air (Early 2015) Core i7-5650U | 3363 | 7053 |
MacBook (Early 2016) Core m5-6Y54 | 2969 | 5893 |
MacBook (Early 2016) Core m7-6Y75 | 3001 | 6707 |
こうしてみると、
MacBook 2016年モデルは、MacBook Air 2015年モデルに比肩しているように見えます。
具体的には、
- Core m5-6Y54搭載MacBookは、Core i5-5250U搭載MacBook Airと同程度
- Core m7-6Y75搭載MacBookは、Core i5-5250U搭載MacBook Airを超え、i7-5650U搭載より少し下
といったところでしょうか。
12インチMacBookは非力だから、と思っている方も、2016年モデルであればMacBook Airと比較できるくらいのCPUパフォーマンスを持っていることがわかるかも。
もちろん、パソコンはこうしたベンチマークでは確認できない速度の違いや使い勝手があります。ノートの場合は画面の大きさ・解像度・本体サイズ・重量・バッテリーなども重要です。ベンチはあくまでも購入の際の参考の1つだと思います。
それでは、現在使っている2015年の下位モデルを2016年モデルに買い替えるかといえば、同じモデル同士ではあまり意味がないと感じました。
もし買い替えるのであれば、上位か最上位モデルとなるでしょう。
2015年モデルを中古ショップに買い取りしてもらい、それを購入資金にあてれば、下位モデルの価格以下で最上位モデルが買えそうですが、正直悩むところです。