iPhone Xには容量2,716mAhのバッテリーを内蔵しています。2,691mAhのバッテリーを内蔵するiPhone8 Plusよりも実は大きいのですが、実際のバッテリー駆動時間はどうなのでしょうか。
phone Arenaは、iPhone X、iPhone8、iPhone8 Plusや、Google Pixel 2 XL、Samsung Galaxy Note8など最新のライバルデバイスのバッテリー駆動時間のテスト結果を公開しています。
歴代iPhoneのバッテリー容量
phone Arena調べによるiPhone 6s以降のiPhoneモデルのバッテリー容量の一覧です。
モデル | バッテリー容量 |
---|---|
iPhone X | 2,716 mAh |
iPhone 8 Plus | 2,691 mAh |
iPhone 7 Plus | 2,900 mAh |
iPhone 6s Plus | 2,750 mAh |
iPhone 8 | 1,821 mAh |
iPhone 7 | 1,960 mAh |
iPhone 6s | 1,715 mAh |
最も大容量なのはiPhone7 Plusで2,900mAh、最も小容量なのはiPhone 6sで1,715mAhです。iPhone XはiPhone7 Plusや6s Plusに次ぐ容量のバッテリーを搭載しています。
バッテリー駆動時間は、日常的な体験を確認するため、スマートフォンの典型的な使用を測定するような独自のテストによって計測されています。計測対象の各スマートフォンは等しいコンディションのもとでテストされています。
バッテリー駆動時間のテスト結果
テストの結果、iPhone Xのバッテリー駆動時間は8時間41分でした。各社の2017年のフラッグシップモデルの平均スコアよりもわずかですが優れているという結果でした。
iPhone8 Plusは10時間35分で、このグラフでは最も長時間です。iPhone7 Plusは9時間5分、iPhone8は8時間37分、iPhone7は7時間46分でした。他のデバイスとしては、Google Pixel2 XLは8時間57分、Samsung Galaxy Note8は7時間50分という結果でした。
こうしてみると、iPhone Xのバッテリー駆動時間はiPhone8と同じ程度というのがわかります。iPhone7 Plusよりも25分弱短いようですが、バッテリーの経年劣化を踏まえるとiPhone7 Plus購入後1年でiPhone Xに乗り換えた場合両者は似たような駆動時間になるかもしれません。
一方、iPhone8 PlusとiPhone Xとを比較すると、iPhone8 PlusはiPhone Xよりも2時間近くバッテリーが持つことが確認できます。バッテリー容量はiPhone Xの方が大きいのですが、駆動時間はiPhone8 Plusの方が優秀です。
バッテリー充電時間のテスト結果
バッテリー駆動時間の方が話題になることが多いですが、その充電時間も隠れた重要な要素です。
ここではデバイスに付属している充電器を使って0~100%になるまでの時間を計測しています。
充電時間の結果は、概ね搭載するバッテリー容量に準じています。
最も充電時間が長いのはiPhone7 Plusで3時間17分でした。次点がiPhone Xで3時間9分、その次にiPhone8 Plusの2時間58分が続きます。バッテリー駆動時間はiPhone Xと同程度だったiPhone8の充電時間は2時間28分という結果で、iPhone Xよりも約40分も短い時間で満充電されます。
100%充電まで3時間を超えるというのは、夜間に充電しておくケースなどではそれほど重要ではないかもしれませんが、昼間に使っているときに充電を要する場合には問題になるかもしれません。
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幸いなことに、iPhone X、iPhone8、iPhone8 Plusは急速充電に対応しています。
たとえば、iPhone8 Plusのバッテリーを50%充電するのに付属の5W充電器で約1時間20分かかるところを、iPadに付属の12W充電器なら半分以下の約36分で済みます。
MacBookに付属するUSB-C充電器なら更に短時間で充電可能です。
Appleの各種充電器の充電時間の結果と考察については次の記事をご覧ください。