「iPhone 16」に標準モデル専用に設計された初のAシリーズチップを搭載へ

「iPhone 16」と「iPhone 16 Plus」向けに設計されたA17チップは、コスト削減のために「iPhone 15 Pro」に搭載されているA17 Proとは根本的に異なる製造プロセスで生産されるという情報が出ています。
Weibo経由の情報をMacRumorsが伝えています。

iPhone 15 ProのA17 ProチップはTSMCのN3Bプロセスで製造されていますが、Appleは来年のiPhone 16とiPhone 16 Plus用に設計された標準的なA17チップをより低コストのN3Eプロセスに切り替える計画だと伝えられています。AppleがiPhoneの標準モデル専用にチップを設計するのはこれが初めてとなります。AppleはこれまでiPhoneの全ラインナップに同じチップを搭載してきましたが、2022年のiPhone 14から標準モデルとProモデルで異なるチップを搭載しています。

N3Bは、TSMCがAppleとの提携により開発したオリジナルの3nmノードです。一方、N3Eは、よりシンプルで安価なノードで、TSMCの他のほとんどの顧客が使用します。N3Eは、N3BよりEUV層数が少なく、トランジスタ密度が低いため、効率が低くなります。

Appleは当初、A16 BionicチップにN3Bを採用する予定だったようですが、準備が間に合わなかったためN4に戻したとされています。Appleは、A16 Bionic用に当初設計されたN3BのCPUとGPUコアの設計をA17 Proで使用した後、2024年後半にN3Eを搭載したオリジナルのA17設計に切り替えると予想されています。このアーキテクチャは、おそらくTSMCの後継ノードを通じて、「A18」や「A19」でも使用されると予想されています。

Source: MacRumors

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