新型「Beats Studio Pro」の詳細な仕様が判明　Studio3と同価格で7月19日発売か

Appleが来月発売する見込みの新型オーバーイヤーヘッドホン「Beats Studio Pro」の詳細なスペックが判明したとして9to5Macが伝えています。

大幅な音質向上、アクティブノイズキャンセリング・外部音取り込みモード・空間オーディオ搭載
多彩な接続性能：ワイヤレス・USB-C・3.5mm
iOSとAndroidの統合
- Androidの特徴
- Appleの特徴
デザイン
バッテリー駆動時間
発売日と価格など

大幅な音質向上、アクティブノイズキャンセリング・外部音取り込みモード・空間オーディオ搭載

信頼できる情報筋によると、Beats Studio Proは音質を大幅に改善され、「大音量でも歪みがゼロに近い」カスタム40mmドライバーを2基搭載します。Beatsによると、Beats Studio3と比較して80％の改善となり「オーディオの再現度が向上」したとしています。

Beats Studio Proはまた、「最終的な周波数特性を最適化し、パワフルでありながらバランスの取れたサウンド・プロフィールを実現する」統合デジタルプロセッサを搭載し、聴いているものの微妙なディテールを引き出すように作られています。

加えて、最近のほとんどのBeats製品と同様に、Beats Studio Proもアクティブ・ノイズ・キャンセリング、外部音取り込みモード、ドルビーアトモスによる空間オーディオをサポートします。
空間オーディオは、ダイナミックヘッドトラッキングとパーソナライズされた空間オーディオのサポートも含まれます。これらは現在、AirPods第3世代、AirPods Pro、AirPods Maxで限定の機能となっています。

Beats Studio Proの側面にあるボタンを使って、外部音取り込みモードとアクティブノイズキャンセリングを切り替えることができます。このボタンはマルチファンクションボタンとなっており、リスニングモードの切り替えや接続先の切り替えなどにも使用されます。

「フル・アダプティブ・アクティブ・ノイズ・キャンセリング（ANC）は、周囲のノイズをリアルタイムで継続的に監視し、正確に調整されたフィルターを作成してノイズを打ち消す」「意識を集中させたいときには、簡単に外部音取り込みモードに切り替えて、周囲の音を音楽とシームレスにミックスさせることができる」とBeatsは説明しています。

Beats Studio Proはまた、「高品質の通話パフォーマンス」のためにアップグレードされた音声ターゲット・マイクを搭載しています。このマイクは周囲の雑音を積極的にフィルタリングして声の鮮明度を向上させることができ、Beats Studio3よりも最大27％向上しています。

多彩な接続性能：ワイヤレス・USB-C・3.5mm

Beats Studio Proは複数の点でAirPods Maxを上回っており、接続性としては、USB-Cポートと3.5 mmヘッドフォンジャックの両方を搭載します。BeatsはUSB-C - USB-Cケーブルだけでなく標準的な3.5 mmオーディオケーブルも同梱しており、その点でもAppleとは異なっています。

USB-Cケーブルで聴く場合、Beats Studio Proは3つの異なるリスニング・モードを提供します。

Beats Signatureプロファイル：あらゆるジャンルの音楽に対して最もトーンバランスの取れたチューニングを提供
Entertainmentプロファイル：オーディオ・スペクトルの一部をブーストし、映画やゲームでより高い体験を提供
Conversationプロファイル：通話やポッドキャストに理想的な音声用の周波数特性を最適化

iOSとAndroidの統合

Beats Studio Proは、最新のAirPods Proに搭載されているH2チップのようなApple設計チップは内蔵しないようです。
その代わり、Beats Studio Proはカスタム設計のBeatsチップを搭載し、AppleとAndroidの両デバイスでのクロスプラットフォーム対応を向上させます。

Androidの特徴

Google Fast Pair ：1回のタップで素早く接続し、Gmailアカウントに登録されているすべてのAndroidまたはChromeデバイスと自動的にペアリング可能
Audio Switch： Android、Chromebook、その他の互換性のあるデバイス間でオーディオをシームレスに移行可能
Android用Beatsアプリ：製品のカスタマイズ、ソフトウェアアップデート、新機能へのアクセスを可能にし、Beats Studio Proを最大限に活用可能に
Find My Device：Google Find My Device（Googleデバイスを探す）で紛失したヘッドホンを簡単に見つけることが可能に

Appleの特徴

ワンタッチペアリング：簡単なワンタッチセットアップで、iCloudアカウント内のすべてのデバイスと瞬時にペアリング可能に
無線アップデート：ソフトウェアのアップデートと新機能を自動的に受信可能
Hey Siri：「Hey Siri」と話しかけるだけで音声アシスタントが起動可能
Find My：Appleの「探す」ネットワークに対応し、なくしてしまったヘッドホンを、最後に接続した場所に基づいて地図上で探すことが可能に

デザイン

Beats Studio ProのデザインはStudio3ヘッドホンに類似しているが、Beats Studio Proは軽量で快適で音楽に没頭できるように設計されています。具体的には、UltraPlushオーバーイヤークッションはシームレスなエンジニアード・レザーでアップグレードされ、一日中快適な装着感と優れた耐久性を提供。また、プレミアム・メタル・スライダーは、幅広い調節が可能で、一日中リスニングを楽しめる柔軟なフィット感を実現しています。

本体サイズは、

長さ：17.8cm
幅：7.8 cm
高さ：18.1cm
重量：260g

となっており、AirPods Maxの重量は385グラムと比べるとかなり軽量であることがわかります。
本体カラーは、ブラック、ネイビー、サンドストーン、ディープブラウンの4色。

バッテリー駆動時間

ANCと透明モードをオフにした場合、合計最長40時間のリスニングが可能
ANCまたはトランスペアレンシー・モードをオンにした場合、最大24時間のリスニングが可能
10分間の充電で最大4時間の再生が可能

比較としてAirPods Maxのバッテリー駆動時間は、ANCまたは透明モードをオンにした場合最大20時間、5分間の充電で約1.5時間のリスニングが可能です。

発売日と価格など

Beats Studio Proは、オーバーイヤーヘッドフォンを望む顧客にとって、多くの条件を満たしていると言えそうです。
多くの点で、発売から少し経ったAirPods Maxを凌駕し、より優れたバッテリー駆動時間、オーディオと充電のためのUSB-C接続や、3.5mmヘッドフォンジャックを提供してます。さらに、必要なケーブルはすべて同梱されています。Beatsはまた、Beats Studio Proには「ケーブルをヘッドフォンと一緒に簡単に収納」できる「新設計のキャリングケース」が付属すると説明。AirPods Maxの充電ケースは一部ユーザから不評でしたが、最終的な判断は、実際にStudio Proの新しいケースが発売されることで判明するでしょう。

リーカーによる最新情報では、Beats Studio Proの発売日は7月19日になるそうです。
最後に、Beats Studio Proの価格は、9to5Macによると正規販売価格は349ドルになりそうで、そうであればBeats Studio3の現在の小売価格と同じです。Beats Studio3は、日本では47,800円で販売されています。

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