Appleは日本時間2月9日、「iOS 15.4」「iPadOS 15.4」「watchOS 8.5」「tvOS 15.4」「macOS 12.3」の2番目のベータ版を開発者向けにリリースしました。
パブリックベータ版はまだのようです。
追記2月10日:パブリックベータ版が公開されています。
複数の新機能の追加や修正が含まれています。
新たにリリースされたバージョン
- iOS 15.4 beta 2 (19E5219e)
- iPadOS 15.4 beta 2 (19E5219e)
- watchOS 8.5 beta 2 (19T5223e)
- tvOS 15.4 beta 2 (19L5419e)
- macOS 12.3 beta 2 (21E5206e)
- Xcode 13.3 beta 2 (13E5095k)
今回確認された新機能や変更点【NEW】
MacRumorsがまとめているところによると、次のような新機能や変更が確認されています。
Tap to Pay on iPhone
Appleは、NFC対応のiPhoneが追加のハードウェアは不要で、Apple Pay、非接触型クレジットカード、デビットカード、その他のデジタルウォレットによる支払いを受け付けられるようにするための新機能「Tap to Pay on iPhone」のサポートを追加しています。
Tap to Pay on iPhoneは、決済プラットフォームやアプリケーション開発者が各々のiOSアプリケーションに統合し、決済オプションとして顧客に提供できるようになります。
Tap to Pay on iPhoneはiOS 15.4 Beta2で有効になっているものの、サードパーティプロバイダがサポートを追加する必要があるため、利用まだできない状態です。エンドユーザーから確認できるものはありませんが、新たに支払いを受けたときのサウンドを示す「PaymentReceived」サウンドファイルやTap to Payのインターフェイスを示す画像が見つかっているほか、ワードパスと払い戻しがTap to Payで利用できるようになることが示唆されています。
Face ID With Maskの微調整
新機能「Face ID with a Mask」でマスクを着用した状態でiPhoneのロックを解除する際に「下を向いてください」と表示されることがあります。ロック解除機能を動作させるためにアイコンタクトを必要とするため、目の高さより低い位置でiPhoneを持っている場合に表示されるようです。
Digital IDs in Walletの準備
Appleは、iOS 15.4でデジタルIDや運転免許証のサポートを展開する可能性があります。この機能は2022年内に搭載が予定されていますが、現時点ではどこまで準備が進められているのかは確認できていません。
今回、PassKitのコードにこの機能についての言及があり、「運転免許証や州発行の身分証明書がいつ使えるようになるかを確認し、IDに関する重要な最新情報を得ることができます。」と記載されています。
HomePodでCaptive WiFi Networkのサポート
iOS 15.4のコードで見つかった画像から、AppleがHomePodでキャプティブWiFiネットワークのサポートを追加し、WiFiにアクセスするためにWebポータルや追加のサインアップステップがある状況で利用できるようにしていることが判明しています。
Captive WiFi Network (キャプティブ Wi-Fi ネットワーク)とは、ユーザ登録や通信料の支払いが必要な公共の Wi-Fi ネットワークのことで、ホテルなどでWiFiにログインが必要な場合があります。
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その他
現時点ではコードだけですが、一部の国などでApp Store以外の支払い方法を提供するオプションを示すものや、AppleがApple Newsアプリにスポーツニュースを統合するための準備をしている示すものなどが発見されています。
これまでに確認されている新機能
これまで最新のベータ版はBeta1です。
最新の正式版は1月27日にリリースされています。
iOS15/iPadOS 15/watchOS 8/tvOS 15については次をご覧ください。
パブリックベータについて
ユーザーは、Appleの用意する次のサイトからパブリックベータに登録できます。
Apple Beta Software Programに参加するには、無料のメンバー登録が必要です。
有効なApple IDを所有し、登録時にApple Beta Software Program契約に同意することで、だれでも参加できます。
続いて、使用しているデバイスを登録してパブリックベータにアクセスし、最新機能を試すことができます。「フィードバックアシスタント」Appを使ってAppleに直接フィードバックを送信することでもできます。
パブリックベータは現在、iOS15、iPadOS15、tvOS15、watchOS8、macOS Monterey 12でそれぞれ利用可能です。
Source:iOS & iPadOS Release Notes, macOS Release Notes, News - Apple Developer
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