先日リリースされたiOS 13.3.1 Beta 2には、UWB(Ultra Wideband/超広帯域無線通信)を無効にするための設定が新たに追加されていることが判明しました。
新しい設定項目は、
- 設定 > プライバシー > 位置情報サービス > システムサービス >ネットワークとワイヤレス
として追加されています。
この設定「ネットワークとワイヤレス」をオフにすると、「Bluetooth、Wi-Fi、そしてUWB(Ultra Wideband)のパフォーマンスに影響する可能性がある」とダイアログが表示されます。
iPhone 11および11 Proには、空間認識のため超広帯域テクノロジーを用いる新しいApple製のU1チップが内蔵されており、U1チップを持ったほかのApple製デバイスの場所を正確に認識できます。
しかしながらiPhone 11シリーズが位置情報サービスを無効にしていてもなお位置情報を収集していることが指摘されていました。
Appleによれば、これは正常の動作の範囲内です。というのも、特定の場所ではU1チップを無効にすることを義務付ける国際的な規制要件があり、その場所を特定するために位置データを使用する必要があります。
なお、UWBコンプライアンスの管理と位置データの使用はすべてデバイス上で行われ、Appleはユーザーの位置データを収集していないと説明しました。
今回の設定追加によって、ユーザーはU1チップを完全に無効にできるようなります。
今後、UWBおよびU1チップによる、ユーザーの意図しない位置情報の収集はなくなるでしょう。