iPad mini第2世代（iPad mini2）は、Retinaディスプレイの生産上の問題により、10月前に大量生産が始まることはない、というアナリストの最新レポートをAppleInsiderが伝えています。
写真はiPad mini、iPad、iPod touch、iPhone、Nexus7
KGI SecuritiesのMing-Chi Kuo氏は、7.9インチのRetinaディスプレイにおいて明らかな生産上の問題があることをその調査報告書の中で指摘しました。そのため、iPad mini第2世代の大量生産は10月前に開始されることはないと予想されています。
興味深いのは、この問題のために、Appleは現行のiPad miniよりもお手頃な価格のiPad miniを発売するかもしれないとKuo氏が予想している点です。このiPad mini廉価版は199ドル〜249ドルの価格になるとみられています。AppleはiPad mini廉価版のコストを下げるためにいくつかの方法をとると考えられています。たとえば、リアカメラを省く、ストレージを8GBに縮小する、金属製ボディの製造工程を単純化する、より微細化した製造プロセスでA5プロセッサを生産する、などが予想されています。
9.7インチのiPad第5世代については、彼の以前の予測と同様に、iPad miniと同スタイルの再設計されたボディデザインを採用し今年の秋に発表されると予想されています。しかし、フルサイズのiPadのユーザー体験はiPad miniの場合と大きく異なることはないため、そのセールスは劇的に増加しないと考えられています。
Appleは、新製品の生産問題やライバル製品との競争激化により、新製品のデビューする2013年第4四半期まで、セールス上の大きな成長は見込めないと考えられています。
Kuo氏は、別のレポートにおいて、MacBook ProとMacBook Airの新モデルがWWDC 2013（6月10日開催）で発表されると主張しています（関連記事）。
Kuo氏の予想はかなり正確とされています（AppleInsiderは良いコネクションを持つアナリストと評価しています）。たとえば、昨年では、MacBook Proの17インチモデルが終息するのをKuo氏は最初に報告しました。iPod nanoのようなあまり事前に噂の上らない製品の正確な予想や、発売されるとは思われていなかったiPad第4世代（iPad4）についても正確な予想を行っていました。また、iMacが薄型化されることやその新モデルが生産問題により品薄になることも数か月も前から明らかにしていました。
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