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iPadmini2にシュリンクされたA5Xチップが搭載される理由

昨日、Apple TV第3世代にマイナーアップデートが施されたことが明らかになりました(関連記事)。新しいApple TVにはダイサイズを小さくしたA5チップが搭載されています。このA5チップはTSMC製の28nmプロセスだといわれています。
2012年に現在のApple TV第3世代発売されたとき、32nmプロセスのA5チップが搭載されていました。A5はiPad2の発売時45nmプロセスでしたが、そこから32nm、28nmへと徐々に進化したことになります。
iPad mini
写真はiPad mini
AppleはApple TVを使って新しいチップをテストすることがよくあるとCult of Macは指摘しています。2012年3月に発売されたApple TVのチップはiPad2(2012年3月)、iPod touch第5世代(同9月)、iPad mini(同10月)にも採用されました(関連記事)。
Apple TV A1469 のロジックボード
(新しいAplle TVのロジックボード)
結局、新しいApple TVに搭載されたのはシュリンクされたA5チップでしたが、実際、A5チップとA5Xチップの違いはA5XチップがRetinaディスプレイを快適に利用するために4コアのグラフィックスを内蔵している点だけです。そこから同様にシュリンクされたA5Xを製造することも十分可能です
iPad2とiPad3
(iPad2とiPad3)
A5XはRetinaディスプレイを採用したiPad3に初めて搭載されました。当時そのA5Xは45nmプロセスで製造されていました。A5Xを今回明らかになったA5と同じ技術で製造するのであれば、チップは小型化されることでウェハー当たりの製造数が増え、単価を下げることができます。加えて、製造プロセスの微細化は一般的に省電力化へとつながり、バッテリー消費を抑えることができます。A5XはRetinaディスプレイを駆動させるのに十分な性能を持っており、しかも従来よりも省電力になります。
現行iPad4はそれよりも高速化したA6Xを搭載しています。iPadラインナップにおいてiPad miniはiPad 9.7インチよりもローエンドです。その点からも、次期iPad mini第2世代にA5Xが搭載されると考えられています。iPad miniをRetina化する場合、その発熱と消費電力の問題から、搭載が難しいともいわれています。Apple TVで明らかになった新しいチップをもとにすれば、そうした問題も解決できると思われます。
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