NEC「AtermWM3800R」は、スマートフォンから休止状態への移行や休止解除（リモート起動）に対応するWiMAXモバイルルータ。ピンク「PA-WM3800R(AT)P」、ホワイト「PA-WM3800R(AT)W」、ブラック「PA-WM3800R(AT)B」の3カラーがラインナップ。2013年2月7日発売。実売価格は19,000円前後。同時に有線LAN搭載の専用クレードル「PA-WM08C」も発売。
NEC AtermWM3800R：NEC プレスリリース
「AtermWM3800R」は「WM3600R」の後継モデルです。無料のアプリ「Aterm WiMAX Tool」を利用することでスマートフォンを操作することでルータ本体の休止状態への移行、休止状態からの復帰（リモート起動）が行えます。リモート操作できることで、ルーター本体はバッグの中に入れたままにしておき、スマホだけで利用を開始したり、利用を停止させることができるようになります。この機能はモバイルルーターとしては国内初の搭載とされています。なお、休止状態操作は、Androidはアプリ上で、iOSデバイスでは「本体機能のBluetooth設定を使用」するとのこと。
「AtermWM3800R」本体の重量は約80g、従来モデルと比べて約7割の小型化・軽量化を実現しています。休止状態での待機時間も従来よりも80時間延長され、最大250時間となっています。また、WiMAX対応モバイルルーターとしては初のスマートフォン給電機能も搭載しています。ルータ設定によりルータのバッテリー残量に応じて自動的に給電を停止させる機能も搭載（初期値は約20％の残量で給電をストップ）しています。本体の充電はUSB接続で行い、本体を充電しながらルータとして利用できます。
本体には有機ELディスプレイを搭載し、画面で確認しながら本体設定や状態確認を行えます。設定等は初心者から上級者まで対応できるよう配慮されています。たとえば、QRコードを利用し簡単にスマホやタブレットでのWi-Fi接続が行えます。また、「らくらく無線スタート」やWPSにも対応し、対応するゲーム機や携帯電話などでもボタン操作だけで接続設定が行えます。
「AtermWM3800R」はWiMAXと公衆無線LAN（Wi-Fiスポット）にも対応します。WiMAXの電波の届かない場所ではホットスポット、BBモバイルポイント、ワイヤレスゲートなどの公衆無線LANサービスを利用できます。
NEC AtermWM3800Rの主な仕様
- 本体サイズ：89.6×52×12.8mm
- 本体重量：約80g
- 電源：内蔵リチウムイオン充電池、2000mAh
- 駆動時間：8時間（連続使用時）、20時間（連続待受け時）、250時間（休止状態）
- インターフェース：microUSB2.0（充電/USB通信）
- WiMAX：WiMAXハイパワー対応
- 無線LAN：IEEE802.11b/g/n
- 無線LANセキュリティ：マルチSSID、MACアドレスフィルタリング、ネットワーク分離、WEP/WPA-PSK/WPA2-PSK
- ルータ機能：ブロードバンドルータ、IPマスカレード/NAPT、ポートマッピング、DNSルーティング、DNSフォワーディング、IPパケットフィルタリング、ダイナミックポートコントロール、DHCPサーバ、DHCPクライアント、不正アクセス検出、アクセスログ、無線LANアクセスポイント、UPnP、VPNパススルー
- ディスプレイ：電波レベル、接続状態、電池状態、メッセージ表示
- USB接続時の対応OS：Window8/7/Vista/XP、Mac OS X 10.5/10.6/10.7/10.8
- Aterm WiMAX Toolアプリ対応OS：Android4.2/4.1/4.0/3.2/3.1/2.2/2.3/2.1、iOS6.0/5.1/5.0/4/3
- 付属品：ACアダプタ、USB通信ケーブル、USB給電ケーブルなど
オプションの専用クレードル「PA-WM08C」はEthernet（100BASE-TX）を搭載しています。本体にルータ/アクセスポイントモード切替スイッチを搭載し、無線LAN非搭載のPCでWiMAXを利用したり、自宅のブロードバンド回線（WAN）に接続することで「AtermWM3800R」を無線LANアクセスポイントとしても利用できます。クレードル本体サイズは68.4×55.6×40.3mm、約58g。クレードルには「AtermWM3800R」付属のACアダプターを利用します。
NEC AtermWM3800R
