新しい12インチMacBook(Early 2016)の最初のベンチマークとファーストインプレッションをThe Vergeが行っています。
使用しているのは、1.2GHzのCore m5と512GBストレージを搭載する上位モデル。
CPU
- ベンチマークGeekbench3では、20%のパフォーマンス向上
ストレージ
- ベンチマークBlackmagicでは、80か90%のパフォーマンス向上(読み取り速度はもっと少ない)
全体的に見て、25%ほどのパフォーマンス改善を感じているとのこと。
The Vergeのライターによれば、旧型12インチMacBook(Early 2015)を毎日使っていて1週間に2回くらい速度の壁を感じているとのこと。たいてい数多くのタブを開きながら、軽い写真編集を行っているようです。新モデルでも、この壁を依然として感じるだろうが、ほとんど起こらないのではないかという確信も出始めているそうです。
新モデルを購入したユーザーがさっそくGeekbench3を行っています。このモデルも上記The Vergeと同じ1.2GHzのCore m5搭載モデルです。
First Geekbench results from the new MacBook (1.2Ghz) pic.twitter.com/WqLo4Ymz4z
— Christina Warren (@film_girl) April 19, 2016
ベンチマーク結果はシングルコアで2894、マルチコアで5845。
旧型の1.2GHzモデルはそれぞれ2437、5049であり、新モデルは旧モデルと比べて15~18%の速度向上でした。
追記:Geekbenchにおける1.2GHzの2015年モデル(MacBook8,1)と2016年モデル(MacBook9,1)のベンチスコア比較はこちらも。
メモリーが1600MHzから1866MHzにアップしたことによる改善がベンチ結果からも確認できます。
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さて、私は昨年5月に2015年モデル(1.1GHzの下位モデル)を購入しました。
外出先でブログを書くことが主な使用用途です。
写真をトリミングしたりエフェクトを適用したり、SafaiとChromeブラウザで複数のタブを開きながら記事を書くという作業を同時並行で進めても特に遅いと感じることはありません。Chromeだけが起動後少し経つと固まります。しかし、これはMacBookに限ったことではなく、MacBook Proなどでもあるようです。おそらくはMac版Chromeの問題です。
最新のXcodeを使ってアプリをビルドするとその遅さに驚きます。完了するまでかなりの時間を要します。アプリ開発を主にする場合にMacBookは向いていないと思います。
parallelsでWindows 10をインストールしていますが、起動に少し時間がかかるものの、ワードやエクセルの簡単な使用では特に不満を感じていません。これも重い作業をすれば感じ方も異なるでしょう。
バッテリー駆動時間は、短くはありませんが、決して長くはありません。Chromeをずっと使っているとみるみるバッテリーは減っていきます(これもChromeの問題)。朝から晩まで使い続けることは、私の使い方ではたぶん無理です。たぶん5時間ほどでバッテリーが空になるでしょう。充電器もケーブルも軽いので、減ってきたら充電してしまいます。充電速度はかなり速いです。体感的にはiPadの充電よりも高速です。
ストレージの速度は新モデルの半分ほどというのが今回のベンチで明らかになりましたが、旧モデルでストレージが作業の足を引っ張ることはあまり感じません。それよりもプロセッサが非力であることが影響していると思います。
それでは、2016年モデルに買い替えるべきか。
新旧1.2GHzモデルで全体的に25%のパフォーマンス向上というのは正直微妙です。
旧モデルを中古ショップに買い取りしてもらい、それを新モデルの購入費用に充てたとしても、やはり迷う選択です。
追記:迷いを払しょくするために、新旧モデルと現行MBAのベンチを少し調べてみました。