「完全ワイヤレスイヤフォン決定版」「衝撃的なノイズキャンセリング能力」「まるで耳そのもの」「外部音取り込みモードの高い完成度」など非常に高評価を得ている「AirPods Pro」。
僕も発売初日に購入し数日使ってみた感想を素直に(ほぼ箇条書きで)書たいと思います。
まず一言書けば「iPhoneユーザーならベストバイの完全ワイヤレスイヤフォン」であり、買って大満足です!今年最高の買い物の1つだと思います。
iPhone11 Pro Maxの超広角レンズもかなり感動しましたが、AirPods Proの感動はそれ以上かもしれません。
AirPods第1世代を初めて使った時の感動が再びよみがえってきたというか、それさえも超えそうな感じすらします。
これで電車(特に地下鉄)で聴きづらかったAirPodsの弱点が完全に消えました。
SONY WF-1000XM3などと比較して音質ではそちらを選ぶケースもありそうですが、小さくて持ち歩きも楽だし、何よりiOSと完璧に統合されており、特に意識することなくその最大の性能を発揮できるという点で、iPhoneやiPadユーザーならこれ以上の製品はないと思います(逆に言うといろいろ手動で調整したりしてこだわりたい人には向きません。またAndroidユーザーはファームウェアのアップデートがiOSに限られる点を考慮する必要あり)。
iPhone 11 Pro MaxとAirPods Pro。
- iPhoneやiPadで簡単すぎるセットアップ(iOS13.2/iPadOS 13.2以降)
- 装着状態テストがあるのでイヤーチップ選びやちゃんと装着できているかチェックも簡単
- テストで流れている楽曲はTycho「Awake」
- iOSと完全統合されSiri連携もばっちり。「Hey Siri」はモーションセンサーによる顎の動き検出まで行い反応
- 3サイズのシリコン製イヤーピースは4ドルで別売りも(他社からも出るかも)
- 耳から落ちることはまずなさそう(ぶつかって軸部分を大きく動かされない限り)
AirPods Proと交換用イヤーチップ。
- 他のカナル型にはない快適すぎる装着感(耳の奥に入れるのが不快な方はこれしかない!)
- 本体ではなくイヤーピース側にノズルの役割を持たせることで耳への圧迫感がない設計
- カナル型ではなく、インナーイヤー型でカナル型と同等以上の遮音性を実現(だから耳に違和感が少ない)
イヤーチップを取り外したところ。装着は軽くできるが、取り外しは少し引っ張る感じ。
- ノイズキャンセリング性能も文句なし
- 外部音取り込みモードに感動。装着していない状態に近く、聴こえてくる方向もわかる
- 片耳を外すと、音楽の一時停止と同時に外部音取り込みモードへと自動的に移行、違和感なく話をしたり聞いたりできる
- 軸部分の圧力センサーを長押し(長くつまむ感じ)でモード変更(ノイズキャンセリング/外部音取り込み)可能なのがまた便利
- ノイズコントロールの変更はiPhoneのコントロールセンターやApple Watchでも可能
- 従来のタップではなくつまむのが(個人的には)操作しやすい:1回で再生/一時停止、2回で1曲送り、3回で戻り
- 音量はイヤフォン本体では変更できない、Apple WatchやiPhoneを操作するか、Siriで
AirPods Proと付属品。Lightningポートはそろそろやめてもいいのでは。
- 音質はApple製品イヤフォンの傾向に沿った素直な印象(コーデックはAAC)
- 長時間聴いても疲れないが、メリハリのあるパンチのきいた音を好むユーザーには物足りないかも
- ノイズキャンセリングのオン・オフで音質に変化はない
- レイテンシー(遅延)はかなり小さい
- 音漏れは少ない(静かな室内で最大音量の6割程度で聴いている、その隣りで耳を近づけてようやく聞こえるレベル)
電車や駅でも最近AirPodsを使っている人が多くもはや「耳からうどん」という違和感は感じない。AirPods Proはこの軸部分が短くなりさらに安定感が増した。
- ソフトウェアアップデートにiOSデバイス・iPadOSデバイスが必須
- バッテリー容量は519mAh(AirPods第2世代は398mAh)
- 充電ケースはたいして大きくない(ライバルとなりそうなWF-1000XM3の方がずっとでかい)
- 初代からみるとワイヤレス充電に対応しているのが嬉しい
AirPods Pro(左)とAirPods第1世代の充電ケース。購入後3年(2016年12月)が経過しようとしている後者の表面は黄ばみが目立ってきた。
- 付属ケーブルはLightning to USB-CケーブルになったがUSB-A to Lightningももちろん使える(ちなみに高速充電には非対応)
- どうせなら充電ケースもUSB-Cポートにしてほしかった
汚れや日焼けなどの防止に保護カバーがあるとよいかも。
- イヤフォンは耐汗耐水性能(IPX4)だが、充電ケースは含まない
- 再生時間(1回の充電で最大4.5時間)は個人的には満足できるレベル
- ホワイト以外のカラーも欲しかった(白は経年劣化で黄ばんでくる。3年経った初代AirPodsも黄色くなってきた)
- バッテリーが劣化してきたら、Appleの修理・交換サービスで片方9,800円で交換可能(両耳で約2万、充電ケースは10,800円なので、全部替えるなら新品と同じ価格)
- ヨドバシで予約開始初日にすぐに注文し発売日に届いたことに驚いた(製品自体の評価とは全く関係ないが)
AirPods Pro(左)とAirPodsの充電ケース。収納時のイヤフォンの向きが異なるので、取り出すのに最初は少し戸惑うかも。
音質面での評価は個人差があってなかなか難しいとは思いますが、電車内で聴くAirPodsと比べたらもはや雲泥の差です(そもそも騒音がうるさ過ぎてAirPodsでは聴く音楽のジャンルが限られてしまいます)。
AirPods ProとAirPodsのイヤフォン。「耳からうどん」と呼ばれる軸の部分はAirPods Proの方が短くなった。
Bluetoothなどワイヤレスではなく大昔の有線の時代は、SHUREやETYMOTIC RESEARCHのかなり硬派なカナル型イヤホンを愛用していました。ヘッドフォンではSONY MDR-7506をずっと使っていました。
昨年最高峰のWH-1000XM3を購入しましたが、やはり持ち歩くのに邪魔(笑)で、結局はAirPodsをポケットに入れて身軽に外出ということが圧倒的に多かったです。
ミッドナイトグリーンのiPhone11 Pro Maxと。AirPods Proの発売前には8色(!)ものカラーラインナップになるという噂もあったが、結局は白のみ。経年劣化の色移りなどを考えるとダークカラーが欲しくなる。
というわけで、AirPods Proは念願のノイキャンが搭載され、自分の望みがすべてかなえられました。
旅行で荷物が増えても、イヤフォンを持たずに出かけることはもうないでしょう(年を取ると荷物が重くなるが嫌になりましたが、もう妥協はいらないのです)。
今まで以上に外で音楽を聴く時間が増えそうです。