Appleが今年後半の発売に向けて準備を進めている「Apple Watch Ultra 3」と「Apple Watch SE 3」について。
これまでの情報をMacRumorsがまとめています。
Apple Watch Ultra 3
Appleは2024年にApple Watch Ultraのアップデートを行わず、新色を追加しただけに終わりました。今年は第3世代となる新モデルが投入される見込みです。新しいApple Watch Ultraには、標準的なApple Watchのラインナップとさらに差別化する、複数の独占的な新機能が噂されています。
5Gと衛星接続
Apple Watch Series 11と同様に、Apple Watch Ultraは、Apple Watchで初めて5G接続を可能にする新しいMediaTek製モデムを搭載する可能性が高いです。同時に、衛星接続の搭載も噂されています。
衛星接続機能は現在、iPhone 14シリーズ以降に限定されていますが、Apple Watch Ultraに追加することで、AppleはGarminなどオフグリッド緊急用衛星専用ハードウェアを提供する企業との競争を有利に進めることができると考えられています。Apple Watch Ultraは、登山やスキューバダイビングなど、ライフラインから離れた場所でのアクティビティを楽しむユーザーをターゲットにしているため、バックアップ接続は間違いなくこのデバイスのターゲット層への訴求力を高めるはずです。
衛星との統合により、Apple Watch Ultraは、携帯電話ネットワークやWi-Fiが利用できないときに、利用可能なGlobalstar衛星に接続してテキストや位置情報を送信できるようになります。
衛星接続はApple Watch Ultra専用の機能になると予想され、Apple Watch Series 11に追加されることはないと予想されています。
デザインとディスプレイ
AppleはApple Watch Series 10に、Apple Watch Ultraディスプレイよりも大きく明るいLTPO3 OLEDディスプレイを搭載しました。
今年、Appleは同じディスプレイの改良をApple Watch Ultraにもたらす可能性があり、Apple Watch Ultra 3は、特定の視野角で最大40％明るくなる広角OLEDや、秒針表示のためのより速いリフレッシュレートを特徴とする可能性があります。
同様に、AppleはApple Watch Series 10の背面のデザインを変更し、セラミック製からメタル製になりました。また、より大きな充電コイルと統合されたアンテナを搭載しており、Apple Watch Ultra 3にもこれらの変更が行われる可能性があります。
ヘルスケア機能
Appleは血圧モニタリング機能に取り組んでおり、2025年のApple Watch Series 11とApple Watch Ultra 3に搭載される可能性があります。ただし、開発上の問題があり遅れる可能性も指摘されています。
血圧モニタリングが可能になったとしても正確な収縮期と拡張期血圧の測定値を提供するわけではなく、その代わりに高血圧を常時モニタリングし、高血圧が検出された場合にアラートが表示されます。
アラートを受け取ったユーザーは、Apple Watchの心房細動機能と同様に、医療機関に追加検査のための情報を提供することができます。
watchOS 12
watchOS 12は9月に発表される予定で、Apple Watch Ultra 3に適用されるいくつかのデザイン変更があると予想されています。iOS 19と同様にvisionOSのようなデザイン変更が行われる可能性もあります。半透明、ガラスのような仕上げ、丸みを帯びたボタン、微妙な照明効果に重点を置いた、visionOSにインスパイアされた新しいインターフェース要素が登場するかもしれません。
Appleはまた、Apple Intelligenceによって動作する複数の新機能を導入する可能性もあります。ただし、Apple WatchにはApple Intelligenceをサポートするのに十分なメモリやストレージがないため、Apple Watch上で直接実行されることはありません。その代わりに、Apple Watchに接続されたiPhoneの処理能力を使って動作するようになります。
Appleはまた、ユーザーがより健康的なライフスタイルを送れるようパーソナライズされたヘルスケア情報を提供するヘルスケアアプリの新バージョンを開発中で、その機能にはApple Watchに関連する機能が含まれるという噂もあります。
Apple Watch SE 3
AppleはApple Watch SEを頻繁にアップデートしておらず、2022年の現行モデルの登場から3年が経過していいます。
新モデルではより高速で高性能なチップが搭載され、デザインも変更される可能性があります。
デザイン
Appleが次期Apple Watch SE用にカラフルな硬質プラスチックの筐体を開発しているという噂がありましたが、その計画は頓挫した可能性があります。Appleのデザインチームはプラスチック製の時計の外観を好まず、その筐体はアルミニウム製よりも安く作れないため、Appleは変更を諦めたかもしれません。
であれば、次期Apple Watch SEは引き続きアルミニウムを採用する可能性があり、現行モデルと似た外観になりそうです。ただし、おそらくはディスプレイがより大きくなり、ベゼルがスリムになると思われます。
現行のApple Watch SEは40mmと44mmのサイズオプションがあり、Apple Watch Series 6をベースとしていますが、Appleはその後2度のサイズアップデートを実施していました。したがって新モデルは、Apple Watch Series 7で導入された41mmと45mmのサイズか、Series 10で導入された42mmと46mmのサイズオプションのどちらかを採用するはずです。特に41mm／45mmサイズは、Apple Watch SEをSeries 11と区別しつつ、第3世代SEをそれほど時代遅れに見せないため、最も可能性が高いです。
ディスプレイ
上述の通り、より大きなディスプレイサイズの可能性があり、常時表示技術もあるかもしれません。常時表示は、Apple Watchの定番でありながらApple Watch SEラインには導入されていないもの、現在は標準機能と呼べるものであり、Appleが新モデルに追加するとしてもそれほど追加コストはかからないと思われます。
より高速なチップ
現行のApple Watch SEはA13 BionicチップをベースにしたS8チップを搭載しています。現行のApple Watch Series 10はS10チップです。Series 11にはさらに高速なチップが搭載される可能性があり、AppleはApple Watch SEに一世代古くなったS10を使うこともできるでしょう。
より高速なチップを搭載すれば、Apple Watch SEでアプリを使用する際などの速度が向上し、Siriのリクエストの一部をデバイス上で処理できるようになるため、応答時間が短縮され、より正確な音声入力が可能になります。現在、SiriはApple Watch SEでヘルスケア情報にアクセスできませんが、新モデルに新しいチップが搭載されればその制限もなくなる可能性があります。
また、Appleが次期Apple Watch SEにUltra Wideband（UWB）チップを追加し、「正確な場所を見つける」機能やHomePodの統合を可能にする可能性もあります。
ヘルスケア機能
Apple Watch SEには心電図や体温を検知する機能はなく、睡眠時無呼吸の検出機能もありません。これらの機能のうち少なくとも1つは、新しいApple Watch SEに拡張される可能性があります。特に、睡眠時無呼吸の検出は追加のハードウェアを必要としないため、最も可能性が高いです。
発売時期
Apple Watch Ultra 3、Apple Watch Series 11、Apple Watch SE 3は2025年9月の発表と予想されており、新型iPhone 17シリーズと同時に発売される可能性が高いです。
Source: MacRumors
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