Apple、iPhone SE第4世代の開発再開　iPhone14ベースでApple製5Gチップ搭載へ：著名アナリスト

Appleは中止または延期としていた新型「iPhone SE」第4世代（iPhone SE4）の計画を再開したことをAppleアナリストMing-Chi Kuo氏が最新情報を基に報告しています。
以前の計画からの変更として、以前は液晶ディスプレイを搭載することになっていましたが、現在は有機ELディスプレイを搭載し、全体的にSE 4は6.1インチのiPhone 14のマイナーチェンジバージョンになりそうだとしています。現行iPhone SE第3世代は、ベゼルが広い4.7インチのLCDディスプレイを搭載しています。
また、ディスプレイアナリストRoss Young氏によると、新型iPhone SEのディスプレイは中国メーカーBOEから供給される見込みです。

Kuo氏によると、新型iPhone SE 4は、4nmプロセス（ただし5nmに近い）で製造されたApple製の5Gベースバンドチップを搭載し、現行計画通りSub-6GHz（サブ6GHz帯）のみ対応となる予定です。現行SE3はすでに5Gをサポートしていますが、Qualcomm製のSnapdragon X57チップを搭載しています。

一方、来年のiPhone 16シリーズがAppleの5Gベースバンドチップを採用するかどうかは、まだ確定していないそうです。その主な課題はAppleがmmWave（ミリ波）と衛星通信に関する技術的な困難にあり、それが克服できるかどうかにかかっています。

SE 4がAppleの5Gベースバンドチップを使い始めたら、QualcommはAppleからの受注が大きく減少することは間違いなさそうです。
SE 4の量産が2024年前半に順調に進めば、技術要件の低いiPadやApple WatchもQualcommのベースバンドチップ搭載をやめると予想されています。
5Gチップの自社製品への移行は、結果として、Appleのハードウェアの粗利益としては有利に働き、一方でQualcommのAppleビジネスは今後2〜3年で大きく減少することが予想されます。

現行のiPhone SE第3世代は2022年3月に発売されました。日本では現在62,800円で販売されています。

iPhone SE3はホームボタンとTouch IDを搭載した現行モデルでは最後のiPhoneとなっていますが、新しいSE4がiPhone 14をベースにするのであれば、Face IDを搭載することになるはずです。

Kuo氏は、SE4の量産が2024年前半に順調に進めば、としており、発売は来年春頃になるのではないかと予想されます。

Source: 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) on Twitter via MacRumors

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