「macOS Monterey」はパスワード管理に関する改善が行われており、標準のiCloudキーチェーンをLastpassや1Passwordなどのサードパーティサービスに代わる理想的なパスワードサービスと位置づけているとMacRumorsが指摘しています。
macOS Montereyのシステム環境設定には、新たに「パスワード」セクションが追加されています。
ここにiCloudキーチェーンのログイン名とパスワードが保存されていますが、iOSやiPadOSには以前から設定に「パスワード」セクションが用意されていましたので、それと同様の仕様となっています。
Macデバイスのパスワードはこれまで、標準ブラウザSafariの「環境設定」からアクセスできました。
今回のアップデートでは、それがシステム環境設定に移動したかたちとなりますが、この方がより管理しやすくなっているといえそうです。
機能については以前のバージョンと同様に、Safariが自動的にパスワードを提案し危険なパスワードを検出してくれます。
加えて、macOS Montereyでは新たに、パスワードをインポート／エクスポートするオプションが追加されています。
これにより、iCloudキーチェーンと他のパスワード管理アプリの間でログイン情報を移動できるようになっています。
macOS Montereyにはまた、「Google 認証システム（Google Authenticator）」のような認証機能が標準で搭載されています。
この機能はiOS15／iPadOS 15にも搭載されています。
2ファクタ認証にコードを使っているサイトやアプリでは、そのコードをiCloud キーチェーンにそのまま保存して、ログイン時に自動入力させることができます。
認証機能の直接サポートにより、iPhoneおよびMacユーザーは、AuthyやGoogle Authenticatorなどのサードパーティ製アプリやソフトウェアではなく、Appleの提供するソリューションを選択できるようになります。
その他、保存したiCloudパスワードをEdgeブラウザで自動入力するためのiCloudパスワード拡張機能が用意されており、Windowsユーザーは利便性が向上しています。さらに、iCloud for WindowsにはiCloud パスワードが含まれています（WindowsコンピュータでiCloud Passwordsを設定する - Apple サポート）。
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