こぼねみ

iPhone/iPad/Android/Windows/Macなどの最新情報をお届け

スポンサーリンク

Apple、今後の新製品にランダム化したシリアルナンバーを用いると発表

AppleがWWDC20のセッション「What's new in managing Apple devices」で発表したところによると、今後シリアルナンバーのフォーマットを変更し、製品ライン全体で完全にランダムな10桁のシリアルナンバーを提供するそうです。


現在のシリアル番号は、デバイスがいつ、どこで製造されたかなど識別可能な情報を含む、全部で12文字の数字で構成されていますが、これは製品の品質を維持するために用いられています。
しかしながら、こうした情報が悪用されることに対処するため、Appleは製品ライン全体で完全にランダムな10文字のシリアルナンバーの発行を開始する予定としています。

シリアル番号とは一定の規則や体系に基づく番号を指すことが一般的かと思いますが、必ずしもシリアル(serial)という言葉通り、規則に基づいて生成されているわけでもないようです。


現在のシリアルナンバーは、製造場所、製造年および週、識別子という3つの要素で構成されています。

f:id:kobonemi:20200628115737p:plain
WWDC20:現在の12桁のシリアルナンバー


今後は、完全にランダムな10桁のシリアルナンバーに変更されます。

f:id:kobonemi:20200628122615p:plain
WWDC20:完全にランダムな12桁のシリアルナンバーに


新しい10桁のシリアルナンバーは英数字で構成され、現在の製品は既存のフォーマットが用いられ、新しい製品は新しいフォーマットを使います。したがってMDMベンダーは新旧両方をサポートする必要があります。

f:id:kobonemi:20200628120438p:plain
WWDC20:完全にランダムな12桁のシリアルナンバーに


Appleが将来の製品にランダム化したシリアルナンバーを用いるという情報は今年初めにリークされていました。

一般的なユーザーは、この変更によって特に影響を受けることはないと思われます。
たとえば、HackintoshやOSX86と呼ばれる、macOSを自作マシンなどで動作させる試みに影響を及ぼすかもしれません。

via AAPL Ch.