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このところ2日に1本のペースで映画館で映画を観ているような気がする

気が付けば最近やけに映画ばかり観ているなと思い、試しに過去1か月で映画館で観た作品をリストアップしてみました。

  • トイ・ストーリー4
  • ホーホケキョ となりの山田くん
  • 日本妖怪伝サトリ
  • 世紀の光
  • ブンミおじさんの森
  • 赤線地帯
  • 浪華悲歌
  • 青春の蹉跌
  • 永遠に僕のもの
  • ボヘミアン・ラプソディ
  • リュミエール!
  • ロケットマン
  • 西鶴一代女
  • 夫婦善哉

ここで挙げたのはすべて映画館で観た映画です。
Amazon プライムビデオなどで家で観た作品を含まれば、とてもリストアップできないかも。

8月中にまだ1~2本観ることがありそうですが、それを含めなくても14本観ました。
2日に1本くらいの割合で観てます。



「永遠に僕のもの」



そのほかにも東京国立近代美術館の展覧会高畑勲展にも行ったりしました。「ホーホケキョ となりの山田くん」(1999)が高畑勲監督作品なので、その関連としてですが、事前に観ておいて正解でした。

最も古いのは124年前!

ほとんどが古い作品です。
新作は「トイ・ストーリー4」と「永遠に僕のもの」と「ロケットマン」くらいでしょうか。


一番古いのは、溝口健二監督「浪華悲歌」(なにわエレジー)で昭和11年(1936)公開なので83年前。

でも、中身をいえば、「リュミエール!」(2016)が一番古いです。
1895年12月28日に撮影した最初の映画作品から、1905年の10年間にリュミエール兄弟により製作された1422本の中から108本を選んで構成されています。

新作以外は、古い作品をリバイバル上映する名画座や国立映画アーカイブで観ました。

溝口健二「赤線地帯」は、恵比寿ガーデンシネマで特集上映された京マチ子映画祭で観た1本。



京マチ子は今年亡くなりましたが、僕が彼女の出演作品として最初に観たのは小津安二郎の「浮草」(1959)でした。



「世紀の光」(2006)と「ブンミおじさんの森」(2010)と「リュミエール!」は、高田馬場にある早稲田松竹で。一番近い名画座かも(阿佐ヶ谷にもあるから一番とは言えないかもしれないが)。



「ブンミおじさんの森」


「ホーホケキョ となりの山田くん」(1999)、「日本妖怪伝サトリ」(1973)、「浪華悲歌」(1936)、「青春の蹉跌」(1974)、「西鶴一代女」(1952)、「夫婦善哉(めおとぜんざい)」(1955年)はすべて東京・京橋にある国立映画アーカイブです。以前は国立フィルムセンターという名称でしたが、2018年4月に東京国立近代美術館より独立しました。

今月は溝口健二の作品が多いですが、それを含めていずれも、出てくる男がどうしようもないクズ野郎な作品が多かったです(笑)。


ところで、これだけたくさん映画を観るとお金がかかると思うかもしれませんが、実はそうでもないです。

一本ワンコインで観れる

国立映画アーカイブはとにかく価格が安いのが良いです。
1作品520円!学生やシニアなら310円です。
名画座の早稲田松竹は2作品で1,300円なので負けずに安いです。

こんな風に値段がかからずに2時間は時間を潰せる(有意義気に使う?)のが映画館の良いところ。
国立映画アーカイブなら図書室が無料で利用できるので1日居ようと思えば可能です。


ついでに、「ボヘミアン・ラプソディ」は上野恩賜公園での野外上映で鑑賞。

もちろん無料上映です。
とても暑い日の夜で、ビールを飲みながら熱気を堪能しました。


なぜ映画館ばかり行くのか

なぜこんなにたくさんの映画を映画館で観たのか。
その理由を考えてみると、時間を潰せるというよりも涼しいところで過ごせるから、ですね。
日本全国そうかもしれませんが、東京ももちろん今年の夏も暑いです。

そんな時は映画館。
映画館によって多少のばらつきはありますが、だいたい涼しく、場合によっては上着やひざ掛けがないと寒いくらいです。

同じように涼しさだけを求めるなら、カフェで読書でもよいのですが、どうぜ時間を過ごすなら映画の方が楽かなと思っているのかもしれません。
カフェが混雑していて本も静かに読めないなんて心配は映画館にはありません。
自分の席は常に確保されていますので(映画アーカイブや早稲田松竹は事前に並んだり整理券をもらう必要がありますが)。


実は大学で映画を学んでいました(実は是枝監督の後輩なのですが教わった教授が同じだけで面識はありません)。
映画を撮影する方ではなく、映画史や映画学という分野ですが、有名な先生がたくさんいて学ぶのに大変良い環境でした。

結局のところ、大学で学んだことは何も活かせていません(笑)。
ただ、映画を観ることは変わらず好きです。
特に映画館で観ようという気持ちが大きいです。
それも上で書いたように低価格で見ることができる環境があるからです。


映画を観ることは、現実の生活や自分の今後の人生を一時でも忘れて、夢の世界を垣間見るような、あるいは別の人生を垣間見るような、そんなものかもしれません。
これは学生の時に講義で聴いたインド映画研究を得意とする講師の話ですが、
インドではつらい現実を忘れて映画の中で自分が王子様やお姫様になったような気持ちに浸れる映画が人気があると話していたと記憶しています。
貧しい生活をしていた主人公が実は由緒正しき生まれだったというのが定番のストーリーです。
そんな映画を観て、自分も今は貧しいけど実は大金持ちなんだと思うことができれば、その一時だけでも幸せな気分になれるのです。
マッチ売りの少女のようですが、現実は常に厳しいです。


以上、最後は少しさみしくなってしまいましたが、僕の最近観た映画について書きました。