Windows 10 Homeでは、Windows Updateだけでなく、アプリの更新も設定できないことが話題となっています。
Supersite for Windowsは「Not Just OS Updates, App Updates Also Mandatory for Windows 10 Home Edition」というタイトルでこのことを伝えています。Windows 10 HomeエディションではOSのアップデートだけでなく、アプリのアップデートも強制するようです。
Windows 10 Homeでストアを起動し、検索窓の隣にあるアカウントの設定を開くと、「アプリ更新」という項目があります。
ここでPCにストア経由でインストールしたアプリを自動的に更新するかしないかを設定できます。
しかし、Homeエディションの場合、このトグルスイッチがグレーアウトしており設定することができません。つまり、Homeでは問答無用でアプリが自動更新されてしまいます。もし、そのアプリが更新されて調子が悪くなる可能性があったとしてもユーザーに選択の余地はありません。
以下8月初めにアップデートされた現時点最新のWindows 10のスクリーンショットです。
最初の写真はWindows 10 Homeです。
「アプリ更新」はグレイアウトされ、「この設定の変更についてはシステム管理者にお問い合わせください」と表示されています。
念のためログインアカウントを確認してみましたがAdministratorでした。これ以上の権限を持つアカウントは作れないのでたぶんそういう問題ではないのでしょう。
なお、バグなのかどうかは不明ですが、Supersite for Windowsの所有するHomeエディションのPCでは更新の出ていたアプリも自動的にアップデートされなかったようです。
続いてWindows 10 Proの設定画面です。
「アプリ更新」は他の項目と同様有効・無効の設定が可能です。
なお、ストア設定の下の方に「Wi-Fiに接続されているときのみタイルを更新する」という項目がありますが、ここでいうタイルとはスタート画面などに表示されているライブタイルを指すのでしょう。そうであれば、むしろWi-Fi接続時のみアプリを更新するという項目の方が必要だと思えますが、少なくともこの設定画面内にはそのような項目はありませんでした。
モバイルデータ通信時でもアプリを勝手に更新されてしまってはデータ通信量の問題が出てきそうです(もしかすると他の設定で可能かもしれません。分かったら追記します)。
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iPhoneやiPadでも、自分のデバイスにインストールしたアプリの更新は手動で行うことができます。ユーザーはアプリのレビューや評価を見て最新バージョンに何か問題や不具合がないか確認してから自分のデバイスでもアップグレードさせるかを決定できます。
しかし、Windows 10 Homeでは、そんな当たり前のことも(少なくとも現時点では)できないようです。
もちろん、ユーザーの不満の声が高まれば、Microsoftは今後この仕様を変更してくる可能性はありますが、これからWindows 10を購入する場合、現状ではWindowsアップデートやアプリの更新を強制しないWindows 10 Proをおすすめします。
追記:8月28日のアップデートで、Homeでもアプリの自動更新の有効・無効の設定が可能になりました。詳しくは新しい記事へ。
Source:Supersite for Windows via Neowin, WinBeta