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Intel、デスクトップ向けマザーボード事業を縮小、Haswellが最後の製品

IntelがデスクトップPC向けのマザーボード事業から撤退することを発表したとCNET JapanAnandTechが伝えています。
Intel
Intelは報道機関向け資料において、デスクトップPC向けのマザーボード事業を今後3年間で段階的に縮小していくことを社内に通達したといいます。20年にわたったマザーボード事業において培われてきた人材と経験とは新しいフォームファクタに向けられることになるとしています。新しい分野とはNUCのような小型PC、オールインワン(AIO)PC、UltrabookなどノートPC、モバイルデバイスなどが含まれると考えられます。
Intelが最後にマザーボード製品を手掛けるのは、2013年夏に予定されているHaswellプラットフォームになりそうです。もちろん、ASUS、ASRock、Gigabyteなどのサードパーティメーカーへのチップセット供給は続けられます。しかし、2013年以降Intel自身の製品はHaswellを最後に発売されません。
一方、Intelはサードパーティ向けのリファレンスデザインは今回の決定に影響を受けないとされています。リファレンスボード設計グループは今後もIntelのパートナー企業に向けてリファレンスデザインを供給し続けます。そのため、今回の決定によって今後発売されるマザーボード製品の品質が低下することはなさそうです。
AnandTechによれば、Intelにとってマザーボードは高い利益を生むものではなくなっていたといいます。Intelがマザーボードやリファレンスデザインを行ってきたのは、CPUにとって安定したホームを作り、CPUを確実なものとするためでした。マザーボードの品質に問題があればCPUを売ることはできません。しかし、Intelがそれをやり続けている間に台湾メーカーなどサードパーティ製品の品質は非常に良くなりました。今回の決定はそうした歴史を含め、1つの時代の終わりを象徴するものとなりそうです。
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