Haswellこと第4世代Coreプロセッサでは、デスクトップ向けとしてBGAパッケージの製品が用意されることをVR-ZONE中国語版(via CPU World)が伝えています。
BGAとはball grid arrayの略で、BGAタイプのプロセッサはマザーボードに半田付けされており、自作PCで使われるLGAタイプのようにユーザーがマザーボードからCPUを取り外し交換することはできません。
デスクトップ向け第4世代CoreプロセッサのBGA版には、型番末尾に「R」が付き、従来のソケット型プロセッサと識別できるようになります。今回明らかにされたのは、Core i7-4770R、Core i5-4670R、Core i5-4570Rの3モデルです。
興味深い点は、このRシリーズが他のデスクトップ向けCPUよりも優秀な性能を与えられていることです。RシリーズにはHDグラフィックス5200というGPUが内蔵されます。これは、他のデスクトップ向け第4世代Coreに搭載されるHDグラフィックス4600よりも最大で2倍も高速だといいます。
Core i7-4770R、Core i5-4670R、Core i5-4570Rのスペックは次の通り。TDPは65Wとなり、Sシリーズと同じです。クロックもSシリーズに近いものがあります。
Core i7-4770R:4コア/8スレッド、3.2GHz-3.9GHz、キャッシュ6MB、GPU HD 5200(1300MHz-1300MHz)、TDP 65W
Core i5-4670R:4コア/4スレッド、3.0GHz-3.7GHz、キャッシュ4MB、GPU HD 5200(1300MHz-1300MHz)、TDP 65W
Core i5-4570R:4コア/4スレッド、2.7GHz-3.2GHz、キャッシュ4MB、GPU HD 5200(1150MHz-1150MHz)、TDP 65W
これらRシリーズCPUは、AIO(All in One/液晶一体型)PCやNUC(Next Unit of Computing/超小型/省スペース型)PCなどに利用されることが考えられています(NUC向けとしては今回のCPUではTDPが高いような気もしますが)。なお、Rシリーズの発売時期はまだ明らかにされていません。
AIOとは、たとえばiMacなど、液晶ディスプレイと本体とが一体化された形状のパソコンを一般には指します。現行iMac(Late 2012)21.5インチ「MD093J/A」にはSシリーズのCore i5-3330Sが搭載されています(関連記事)。次期iMacにはこうしたソケット型CPUに代わってグラフィック性能の高いRシリーズが採用されるかもしれません。iMacを始めAIO PCの多くはCPUを交換できない製品が多く、ソケットタイプCPUを採用するメリットは少ないと思われます。
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