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iPhone5、A6チップはクロック自動変動、3コアGPU、リアカメラはSony製

iPhone5が発売され、iPhone4Sを大きく超える処理速度やスペックが明らかになっています。
iPhone5に初めて搭載されたA6チップは、Appleの初の独自設計によるSoCです。iPhone5はスマートフォンとしては史上最速であることをさまざまなベンチマーク結果が伝えています。
iPhone5 BrowserMark AnandTech
各スマートフォンのBrowserMarkの結果:AnandTechより
AnandTechは、数多くのベンチマーク結果からiPhone5の総合的なパフォーマンスを検証しています。それによれば、iPhone5のA6チップは、負荷に応じて周波数が自動的に変更されるプロセッサであると伝えています。Geekbenchによるプロセッサテストでは、A6チップの周波数は800MHz〜1.2GHzの間で自動的に変動していることが確認できたといいます(先日、個人的に計測した結果では722MHz〜1.2GHzでした)。A6チップは、バックグラウンドでアプリが動作しているときはクロックスピードが高くなり、何も起動していないときは低くなります。これは、バッテリー消費を低減させ常に安定したパフォーマンスを保つために行われているのだと思われます。CPU周波数や電圧が動的に変動するスマートフォンはこれが初めてではないようですが、iPhone4SまでのiPhoneシリーズには搭載されたいなかった機能の1つです。また、iPhone5は、有効なSIMカードを挿入しキャリアネットワークに接続しているときよりも、接続していない方が10%程度パフォーマンスが高くなるといいます。
iPhone5のGPUは3コアです。これはiPhone4SのA5のGPU(2コア)よりもコア数が1つ多く、iPad3のA5Xの持つ4コアGPUよりもコア数が1つ少ないです。A6チップは、2つの32bit LPDDR2メモリ、266MHzで動作する3つのPowerVR SGX 543MP3を搭載しています。iPad3はこれまでのiOSデバイスで最高のグラフィック性能を備えています。A6とA5XのGPUのスペック上のパフォーマンスはほとんど同一であり、主な違いはメモリバンド幅が異なる点です。A6チップはA5と同じ64bitであり、A5Xは128bitです。iPhone5とiPad3のベンチマーク結果では、iPhone5のGPUパフォーマンスはiPad3に肉薄し、ベンチマークによってはiPhone5の方が勝っています。iPhone4Sはもちろん、GALAXY S3など高性能なAndroidスマートフォンと比べても圧倒的な結果を出しています。
iPhone5のリアカメラはソニー製、フロントカメラはOmniVision製であるとChipworksが伝えています。iPhone5のリアカメラは800万画素であり、画素数はiPhone4Sと同じです。公開されている仕様上のスペックもほぼ同一です。しかし、赤外線撮影の結果、iPhone5のカメラとiPhone4Sのカメラは同じものではないことがわかったといいます。フロントカメラは、iPhone4SがVGAサイズであるのに対し、iPhone5は120万画素、720pのHDビデオに対応しています。
その他、内蔵バッテリーも、iPhone5はiPhone4Sよりも薄型化されていることがわかっています。iPhone5はインセルタッチパネルをはじめとする各コンポーネントの小さく薄くするにより本体を軽くし、厚みも減らしています。iPhone5の重量は112g、厚みは7.6mmです。一方、iPhone4Sは重量140g、厚さは9.3mmであり、iPhone5は液晶の大型化と軽量化・薄型化を両立しています。
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