「新しいiPad」（第3世代/iPad3）、「iPad 2」、「iPhone 4S」の3モデルを使い、同じ環境下においてWi-Fi速度計測を行い、比較してみました。
結果として、今回試した環境では「新しいiPad」が「iPad2」と比べて遅いというわけでも速いというわけでもなく、ほぼ同じ速度でした。しかし、実際に速度を計測していて、両者に違いがあるようにも感じました。
iPad2と新しいiPad（iPad3）。
テスト環境
- 新しいiPad（iPad3）：Wi-Fiモデル 32GB
- iPad2：Wi-Fiモデル 64GB
- iPhone4S：SIMフリーモデル 32GB
- 無線LANルーター：PLANEX「MZK-RP150N」802.11n、150Mbps
計測方法
- 2通りの方法（アプリ、インターネット）で、Wi-Fiルータから約2m、約6mの距離で各5回ずつ計測
- BNRスピードテスト（画像読込み版）：BNRスピードテスト｜画像読込み版
- 下り（ダウンロード）
- 上り（アップロード：1000KB）
- Speedtest.net Mobile Speed Test：iOSアプリ
- サーバー：Naha, Okinawa
- 下り（ダウンロード）：最高速度、平均速度
- 上り（アップロード）
- Ping（応答速度）
- BNRスピードテスト（画像読込み版）：BNRスピードテスト｜画像読込み版
以下、計測結果の一覧表です。
スピード計測結果
- 「新しいiPad」「iPad 2」「iPhone 4S」のテスト結果をそれぞれ挙げています。2種類のテストの各5回分の計測結果、各々の平均値を算出しています。
無線LANルータから2m 同一室内
- 新しいiPad（iPad3）の平均値
- BNRスピードテスト：下り（最高）16.14Mbps、下り（平均）11.28Mbps、上り21.79Mbps
- Speedtest.net：下り14.69Mbps、上り15.36Mbps、応答速度50.6ms
- iPad2の平均値
- BNRスピードテスト：下り（最高）16.44Mbps、下り（平均）10.26Mbps、上り12.31Mbps
- Speedtest.net：下り11.10Mbps、上り15.33Mbps、応答速度53.2ms
- iPhone4Sの平均値
- BNRスピードテスト：下り（最高）18.53Mbps、下り（平均）12.87Mbps、上り12.01Mbps
- Speedtest.net：下り23.48Mbps、上り27.05Mbps、応答速度51.2ms
無線LANルータから6m 1部屋おいた隣の室内
- 新しいiPad（iPad3）の平均値
- BNRスピードテスト：下り（最高）18.06Mbps、下り（平均）11.30Mbps、上り16.49Mbps
- Speedtest.net：下り12.58Mbps、上り17.31Mbps、応答速度50.6ms
- iPad2の平均値
- BNRスピードテスト：下り（最高）16.95Mbps、下り（平均）10.68Mbps、上り16.75Mbps
- Speedtest.net：下り25.21Mbps、上り17.12Mbps、応答速度53.2ms
- iPhone4Sの平均値
- BNRスピードテスト：下り（最高）19.19Mbps、下り（平均）11.14Mbps、上り7.40Mbps
- Speedtest.net：下り16.41Mbps、上り16.08Mbps、応答速度81.6ms
考察
- 今回の計測結果に置いて、平均値では「新しいiPad」と「iPad 2」のWi-Fi速度は同程度でした。しかし、iOSアプリ「Speedtest.net Mobile Speed Test」を使ったとき、下り速度の計測においてなぜか「新しいiPad」の方は出だしの速度が遅く徐々にスピードアップしていくことがありました。特に無線LANルーターから距離を置いたときに何度もみられました。
- 「新しいiPad」の計測結果一覧表で「Speedtest.net」の上り速度結果をみると、距離に限らず速度にばらつきがあります。特に無線LANルータから6m離れたときの計測結果では各計測値に最大3倍以上の開きがあります。反対に「iPad 2」は比較的安定して速度が出ています。
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