ETSI（欧州電気通信標準化機構）が次期SIMカード「nano-SIM」（4FF）の標準化が確定したと発表しました。
5月31日から6月1日にかけて大阪で開催されたETSIのSmart Card Platform Technical Committeeにおいて新しいフォームファクターに同意に達したとのこと。
新しいSIMカード「The fourth form factor（4FF）」（通称nanoSIM）は幅12.3mm、高さ8.8mm、厚さ0.67mmとなり、現行のmicroSIMカードよりも40％小型化されます。nanoSIMカードは既存のSIMカードとの互換性を持ち、同じ機能を持ちます。
新しいSIMカード採用の理由としては、スマートフォンなどのデバイスにおいてスペースの確保がますます重要になっていることが挙げられています。
SIMカードはこれまで250億枚以上が生産されました。そして、毎年45億枚以上が作られているそうです。新しいSIMカードの仕様はまもなく公開されるとのこと。
ETSI ニュースリリース
AppleのデザインしたnanoSIMカード：The Vergeより
nanoSIMカードデザインを巡っては、Appleのデザインと、Nokia、Research In Motion（RIM）、Motorola Mobilityが主張するデザインとがあり、ETSIがどのデザインを採用するかどうかが注目されていました。それぞれの設計図がThe Vergeによって紹介されていました。しかしながら、今回のETSIの発表ではどちらのデザインが採用されたのかはわからないとThe Vergeは新しい記事で書いています。Nokiaなど3社のデザインにはSIMカードトレイを使わないプッシュメカニズムを採用しているため、ETSIが説明するような、従来のSIMカードとの互換性がどのくらいまで確保できるのかはわかりません。いずれにせよ、どちらのプランが選ばれたのか判明するのは上述の仕様書が公表されてからとなりそうです。
nanoSIMカード標準化が確定：microSIMカードよりも40％小型化
