せっかく高いお金を支払って購入したiPhone。
引き出しの中で眠らせて置かずに末永く愛用したいものです。
今回は、iPhone 3GSやiPhone 4、iPod touchやiPadなど、旧型iOSデバイスを再び有効利用するための方法を紹介します。
iPhoneはSIMカードを入れなくとも電話やデータ通信以外の機能を利用できます。
Wi-Fiに接続したり、現役で使っているiPhoneとテザリングでつなげれば、ラジオを聞いたり、音楽や動画をストリーミング再生することも可能です。
もっともあまり負荷の高い処理は旧型デバイスには厳しいでしょうから、その辺りを考えながら使い方を探っていくことになるかと思います。
iPhoneを音楽プレーヤーに
旧型iOSデバイスで最も有効かもしれない使い方は音楽再生専用のデバイスとして利用することです。
古いiPhoneでも最新のWindowsやMacのiTunesに接続し、容量の許す限り音楽を取り込むことができます。
もし30ピンDockコネクタを紛失したり処分していまったなら、100円ショップやAmazonなどで安価に購入することができます。
iPhoneを目ざまし時計に
古いiPhoneの液晶画面を生かし、見やすい置き時計として利用するのも良さそうです。
たとえば、iOSアプリ「アラーム時計プラスFree」は、iOS 3.0以降のデバイスで利用できます。
おそらく日本国内で発売されたほとんどのiOSデバイスで動作するでしょう。
https://itunes.apple.com/jp/app/id474729978?mt=8&at=10lcpf
NHK時計はiOS 3.1以降に対応します。
こちらも多くのiOSデバイスで快適に使えると思います。
iPhoneをゲーム機に
カジュアルなゲームの多くや、探せば意外なゲームも古いiOSに対応しています。
たとえば、「三國志2」はiOS4.3以降で動作します。
古典的なナムコの「MAPPY」は何とiOS 3.0 以降で動作します。
https://itunes.apple.com/jp/app/mappy-by-namco/id410516206?mt=8&at=10lcpf
最新の妖怪ウォッチのパズルゲームや「太鼓の達人プラス」もiOS 4.3 以降に対応します。
動画再生やラジオにも
概ねiOS5あるいは6以降です。
YoutubeはiOS6.0以降から利用できます。
「動画をダウンロード & マネージャー Pro」もOS 6.0 以降です。https://itunes.apple.com/jp/app/dong-huawodaunrodo-maneja/id496121823?mt=8&at=10lcpf
ラジオなら全世界5万ものチャンネルを利用できる「RadiON Free」はiOS 5.0 以降です。
https://itunes.apple.com/jp/app/radion-free-quan-shi-jie5wannorajiochanneru/id431554845?mt=8&at=10lcpf
「NHKネットラジオ らじるらじる」はiOS 5.1.1 以降。
続いて、旧型iOSデバイスでアップデート可能な最終iOSバージョンをまとめておきます。
旧iOSデバイスの最終iOSバージョン
iPhone
- iPhone 3G iOS 4.2.1
- iPhone 3GS iOS 6.1.6
- iPhone 4 iOS 7.1.2
- iPhone 4s以降 iOS 8.1.2(2015年現行バージョン)
iPod touch
- iPod touch 第2世代 iOS 4.2.1
- iPod touch 第3世代 iOS 5.1.1
- iPod touch 第4世代 iOS 6.1.6
- iPod touch 第5世代以降 iOS 8.1.2(2015年現行バージョン)
なお、iOS8が登場したときに大いに話題となりましたが、旧型のiOSデバイスのiOSバージョンをその上限までアップデートしてしまうと動作が重くなり、使い勝手が悪くなる場合があります。
iOSは一度アップデートしてしまうと、ある一定期間の後、以前のバージョンに戻すことは不可能になります。
したがって、アップデートは慎重に行ってください。
旧バージョンのiOSに対応したアプリの探し方
App StoreやiTunesからiOSの古いバージョンに対応したiOSアプリを検索するよりも、Googleの検索から探した方が効率的に見つけることができそうです。
次のような検索キーワードでGoogle検索を試してみてください。
site:itunes.apple.com/jp/ "iOS 2.0|2.1|2.2|3.0|3.1|4.0|4.1|4.2|4.3|5.0|5.1|5.2|6.0|6.1 以降"
ここでは、日本のiTunesストアを限定し必要なiOSのバージョン(上記の場合はiOS6.1まで)を含めて検索を行います。
「|」は「OR(または)」を意味します。
「"iOS 2.0~ 以降"」の「"」も省かずにしてください。
同様に、iOS4.3までなら次のキーワードで検索してください。
site:itunes.apple.com/jp/ "iOS 2.0|2.1|2.2|3.0|3.1|4.0|4.1|4.2|4.3 以降"
たとえば、iPhone 3GSの場合、iOS 6.1.Xまでアップデートできます。
上記のように検索することで、iOS6.1までのすべてのバージョンに対応したiOSアプリを探すことができます。
ただし、これではあまりにも検索結果が多すぎるので、「カメラ」「時計」というように希望するアプリの名前や種類などで検索結果を絞ってみてください。
カテゴリで絞る
カテゴリを指定して探すこともできます。
ゲームアプリを探したいなら、「"カテゴリ: ゲーム"」を追加してみてください。
たとえばiOS4.3までに対応するゲームなら次の通り。
site:itunes.apple.com/jp/ "iOS 2.0|2.1|2.2|3.0|3.1|4.0|4.1|4.2|4.3 以降" "カテゴリ: ゲーム"
同様に、iTunesストアの各カテゴリから検索することができます。
"カテゴリ: エンターテインメント" "カテゴリ: 写真/ビデオ" "カテゴリ: 仕事効率化" "カテゴリ: ブック"
などのカテゴリをキーワードとして「site:itunes.apple.com/jp/ "iOS~以降"」の後に加えて検索してください。
開発者で絞る
あるいは開発元で絞っても良さそうです。
たとえば、Google純正アプリであれば、
"開発: Google, Inc."
を追加します。単に"Google"だけだと説明文などに「Google」の言葉が含まれるアプリも検索結果に表示されてしまうので、iTunesの表記に沿って検索語も選ぶわけです。
同様にセガのゲームを探したいなら、
"開発: SEGA"
という検索語を追加して試してみてください。
以上、もう使わなくなったiPhoneやiPod touchを有効に使う方法を紹介しました。
最新のiOSデバイスのように新しいアプリは利用できない場合もありますが、まだまだ現役で使えることも多いことがあると思います。
使っていないiOSデバイスが眠っているなら、ぜひ充電してもう1度使ってみてください。
それを毎日のように使っていた頃の懐かしい思い出もよみがえってくるかもしれません。