Apple、Qualcommとのモデムチップ契約を3年間延長　自社製モデム開発に遅れ

Appleは、Qualcommからモデムチップを調達する契約を3年延長することをBloombergが報じています。
これは、Appleが開発を進めている自社製モデムチップが予想以上に時間がかかっていることを示唆しています。

AppleはQualcommにとって最大の顧客であり、Qualcommの収益のほぼ4分の1を占めています。Qualcommは声明の中で、Appleとの契約は「2024年、2025年、2026年発売のスマートフォン」を対象としていると説明。両社の契約は当初は今年で終了する予定であり、iPhone 15シリーズがQualcommのモデムを搭載する最後の製品になるといわれていました。

今回の契約延長は、Apple独自のカスタム5Gモデムの開発が予想よりもかなり長引いていることを示しています。Appleは2018年から独自のモデムに取り組んでいると伝えられており、2019年にはIntelのスマートフォンモデム事業の大半を買収していました。Apple製モデムの登場時期は2023年から2024年または2025年にずれ込んだが、Bloombergは準備が整うまでにはさらにまだ長い道のりがあるとしています。

新しい契約は2026年まで延長されますが、Appleはそれよりも前に新しいデバイスで自社製モデムを採用し始める可能性はあります。AppleアナリストMing-Chi Kuo氏は今月初め、Apple製モデムは2025年に発売されると報告していました。

Appleはカスタム5GモデムをAppleシリコンで開発した製品と同じようにしたいと考えており、バッテリー寿命と性能にかなりの利点があるとされています。

via MacRumors

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