Appleは日本語版9月15日、「iOS 16.1」「watchOS 9.1」「tvOS 16.1」の最初のベータ版を開発者向けにリリースしました。
同時に「iPadOS 16.1」の2番目のベータ版も利用可能です。
パブリックベータ版はまだのようです。
追記9月16日：iOS 16.1 最初のパブリックベータが利用可能になっています。
新たにリリースされたバージョン
- iOS 16.1 beta (20B5045d)
- iPadOS 16 beta 8 (20B5045d) ※ iPadOS 16.1 Beta 2（MacRumors）
- watchOS 9.1 beta (20S5044e)
- tvOS 16.1 beta (20K5041d)
- Xcode 14.1 beta (14B5024h)
- Apple Developer App Update
今回確認された新機能や変更点
MacRumorsによると、次のような新機能や変更箇所が確認されています。
ロック画面／ホーム画面のカスタマイズ
ロック画面を長押しして表示される「カスタマイズ」をタップすると、ロック画面だけでなく、ロック画面またはホーム画面のどちらかをカスタマイズするか選択できるようになっています。これにより、複数の手順を踏むことなく、1カ所からiPhoneの外観をカスタマイズすることが可能になりました。
スマートホーム共通規格「Matter」のサポート
iOS 16.1では、「設定」に新たに「Matter Accessories」の項目が追加されており、Appleがスマートホームの共通規格「Matter」の秋の発売に向けて準備していることが示唆されています。
「Matter Accessories」を開くと、接続されたサービスに追加されたすべてのMatterアクセサリーが表示されることが示唆されています。Matterは、異なる企業のスマートデバイス間の相互運用を可能にするため、例えばHomeKit、Alexa、Google Assistantのデバイスは一緒に動作させることが可能です。
リリースノートによると、Matterのアクセサリーをペアリングするには、最初にプロファイルをインストールする必要があります。また、現時点ではMatter規格にはいくつかの既知の問題があり、Apple公式サイトでは解決策が公開されています。
Clean Energy Charging（クリーンエネルギー充電）
iOS 16.1では、「設定」のバッテリーセクションに「Clean Energy Charging（クリーンエネルギー充電）」を有効にするためのトグルが追加されています。Clean Energy Chargingは、二酸化炭素排出量の少ない電気が利用できるときに選択的に充電することで、二酸化炭素排出量の削減を試みます。
Live Activities API
iOS 16.1では、iOS 16のベータ版で開発者向けにテスト用に提供されていたLive Activities APIが再導入されています。現時点では対応するアプリがないため、iPhoneユーザーはLive Activitiesにアクセスできませんが、開発者はサポートの実装を開始することができます。
Live Activitiesは、ロック画面上でリアルタイムに確認できる情報を提供できるようになります。例えば、スポーツアプリでユーザーが試合中のLive Activityを開始できるようになり、試合に関する最新の情報をロック画面で確認できるようになります。
Walletアプリを削除可能に
iOS 16.1では、iPhoneからWalletアプリを完全に削除するオプションが追加されています。iOS 16およびそれ以前のバージョンでは、アプリをホーム画面から削除することはできましたが、アプリ自体を削除することはできませんでした。今回、Apple Payやその他のWallet機能を使用したくないユーザーのために、完全に削除できるようになりました。
ステータスバーのバッテリーパーセント表示にiPhone13 miniなどが追加
iOS 16.1では、iOS 16で同機能に対応していなかったiPhone XR、iPhone 11、iPhone 12 mini、iPhone 13 miniのステータスバーのバッテリーアイコンにバッテリーパーセント表示が追加されています。
スクリーンショットUI
スクリーンショット編集ツールを閉じると、右上にスクリーンショットの削除、コピーして削除、保存のオプションが表示されるインターフェイスがアップデートされています。このメニューはこれまでiPhoneの下部に表示されていました。
iPadOS 16.1のステージマネージャー
9to5Macによると、iPadOS 16.1ベータ版には、Stage Managerにいくつかの変更点が含まれています。
しかしながら、依然としてバグが多い模様。
ステージマネージャーの正式版は10月公開の予定です。
これまでに確認されている新機能
iOS16/iPadOS16/macOS13/watchOS9については次をご覧ください。
パブリックベータについて
ユーザーは、Appleの用意する次のサイトからパブリックベータに登録できます。
Apple Beta Software Programに参加するには、無料のメンバー登録が必要です。
有効なApple IDを所有し、登録時にApple Beta Software Program契約に同意することで、だれでも参加できます。
続いて、使用しているデバイスを登録してパブリックベータにアクセスし、最新機能を試すことができます。「フィードバックアシスタント」Appを使ってAppleに直接フィードバックを送信することでもできます。
パブリックベータは現在、iOS16、iPadOS16、tvOS16、watchOS9、macOS13 Venturaでそれぞれ利用可能です。
Source：iOS & iPadOS Release Notes, macOS Release Notes, News - Apple Developer
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