来年のiPhone15からUSB-C搭載へ　Appleがテストを実施：Bloomberg

iPhone15でUSB-Cポートに移行するという情報を先日お伝えしていましたが、今度は、AppleがUSB-Cに変更したモデルでテストを行っていることをBloombergが報じています。

事情に詳しい複数の関係者から得たとして、Mark Gurman氏が報告しているもので、AppleはUSB-C搭載モデルの試験をここ数カ月続けており、同時に、Lightning仕様の周辺機器と一緒に使えるようなアダプターの開発にも取り組んでいるそうです。

ただし、実際にポートの変更がなされたとしても、早くても2023年までは実現しない見通しであり、少なくとも今年の新モデル「iPhone 14」ではLightningポートを維持する予定としています。

USB-Cに移行することで、さまざまな機器で使われる充電器の種類を絞ることが可能になります。
他のApple製品をみると、iPadの一部とMacはすでにUSB-Cに移行しています。
現状では、Appleの顧客はiPhone、iPad、Macのために一つの充電器を使うことができません。シンプルさを追求するAppleらしくない設定なっています。iPhoneとApple Watchのワイヤレス充電器も、USB-Cコネクタ採用しています。

一方、AirPods、Apple TVのリモコン、MagSafeバッテリーパック、MagSafe Duo充電器など、Appleのアクセサリーの大半は、いまだLightningを使用しています。開発中のUSB-Cアダプタはこの問題を軽減することができますが、AppleがそれをiPhoneに同梱するのか、別売りにして顧客に追加料金を払わせるかは不明です。
また、充電器、カーアダプター、外部マイクなど、既存のコネクタを使用するサードパーティアクセサリは幅広く存在しています。切り替えが行われれば、サードパーティメーカーは製品の再設計を迫られることになります。

この移行はiPhoneアクセサリ市場におけるAppleの支配力を弱めることにもつながりそうです。Appleは、アクセサメーカーにLightningコネクタの使用料を要求し、厳しい承認プロセスに参加することを強要しています。
一方、USB-Cは、ほとんどのAndroidデバイスを含む多くのメーカーが使用している規格であり、Appleがその支配力を行使できる可能性は低くなります。

Appleは近年、充電ポートを持たないiPhoneにも取り組み、2020年に導入されたワイヤレス充電システム「MagSafe」の普及も目指していますが、ワイヤレス接続は携帯電話のバッテリーの充電が遅いなどの欠点があります。

LightningからUSB-Cに変更する大きな理由の一つには、欧州連合（EU）による充電器統一化に向けた動きがあります。
EUの委員会は4月、メーカーにUSB-Cの採用を義務付ける法案を賛成多数で支持しました。

via 9to5Mac

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