Apple、iOS14を使い続ける選択肢は一時的なものと認める

Appleは「iOS 15」「iPadOS 15」のアップデートの提供後も、「iOS 14」「iPadOS 14」のままアップデートせずに継続して使用できるようにすると約束し実行していましたが、先日iOS14を使い続けるという選択肢の提供を終了したのではないかと報じられていました。

Appleは本日、Ars Technicaに対し、iOS 14にとどまりiOS 15へのアップグレードを避けるという選択肢は、一時的なものであると説明しました。Appleが新しいオペレーティングシステムの初期のバグの最悪の事態を解決する間、ユーザーは短い猶予期間を持つことが可能でした。しかしながら、それは恒久的ではなく、あくまで一時的な処置であるということです。
したがって、iOS 14のセキュリティアップデートが提供されることはもはやなく、iOS 14のサポートが実質的に終了していることは間違いありません。

f:id:kobonemi:20220120103253j:plain — iOS 14とiOS 15

これまでを振り返ってみると、iOS 15がリリースされた際、公式サイトには、設定で「2つのソフトウェアアップデートバージョンから」選択できるようにし、ユーザーがアップグレードする準備が整うまでiOS 14を使い続けることも可能としていました。

ソフトウェアアップデート
iOSでは、2つのソフトウェアアップデートバージョンのどちらをインストールするか、設定アプリで選べる場合があります。iOS 15の最新バージョンがリリースされたらすぐにアップデートを行って、最新の機能と最も充実したセキュリティアップデートを利用することも、重要なセキュリティアップデートを利用しつつ、iOS 14を使い続けることもできます。
iOS 15 - 特長 - Apple (日本)

上記情報が公開されたときは、Appleはこれが一時的な選択肢であることを明確にしていませんでしたが、2021年9月に最新のサポートドキュメントを公開し、iOS 14に留まる選択肢が「しばらくの間」だけ利用可能であることに言及しました。

iOS または iPadOS 14.5 以降をお使いの場合は、2 つのソフトウェア・アップデートのバージョンから選ぶオプションが表示されることがあります。その場合は、iOS または iPadOS 15 の最新バージョンがリリースされ次第アップデートするか、重要なセキュリティアップデートがリリースされている間は引き続き、しばらくの間 iOS または iPadOS 14 を使い続けるかを選択できます。
iPhone、iPad、iPod touch をアップデートする - Apple サポート (日本)

最後のiOS 14セキュリティアップデートであるiOS 14.8.1は昨年10月にリリースされ、それ以降のアップデートは出されておらず、これからも出ることはないでしょう。iOS 14.8を実行しているiPhoneでは、iOS 14.8.1アップデートはもはや利用できず、 iOS 15.2.1へアップデートすることしか選択肢は残されていません。

iOS 15は、iOS 14を実行できるすべてのデバイスで利用可能であり、iOS 14のアップグレードオプションを提供しないことは、iOS 14を使用しているユーザーが最終的に新しいソフトウェアをインストールすることを後押しするはずです。Appleは先週、iOS 15のインストール数を発表しましたが、これまでのiOSアップデートほどには人気がないことが判明していました。

via MacRumors

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