Appleの新しいMacBookは、12インチRetinaディスプレイやIntel Core Mを搭載した新世代のノートブックです。
これまでのMacと大きな変更点は、新たに「USB-Cポート」(USB 3.1 Type-C)を採用したことです。
ただし新型MacBookには、このUSB-Cポートが1基しか搭載していません。
USB-Cポートは、本体の電源・充電、HDMIなどディスプレイ出力、そして従来のUSBポートとして利用できます。
USB-Cポートは、新しい規格のため、直接接続できるような周辺機器やディスプレイはまだ揃っていません。
iPhoneやiPadなどApple製品でさえ、そのままでは新型MacBookに接続し充電や同期できません。
したがって、従来の周辺機器やアクセサリーとは変換アダプターを使って接続します。
以下、USB-Cアクセサリーの種類、USB-Cと従来のUSB周辺機器や外部ディスプレイを接続する方法について整理してみました。
Apple純正USB-C対応製品
Appleは、純正アクセサリーとして次の製品を用意しています。
- USB-C - USBアダプタ:¥2,200
- USB-C VGA Multiportアダプタ:¥9,500
- USB-C Digital AV Multiportアダプタ:¥9,500
「USB-C - USBアダプタ」を使うことで、従来の標準USB(USB 3.1 Gen 1 Type-A)と接続できるようになります。片方がUSB-C、もう片方がUSB(Type-A)で構成されています。これを使えば、iOSデバイスやUSBメモリー、USBハードディスク、メモリーカードリーダーなど汎用的なUSB周辺機器を接続できます。
ただし「USB-C - USBアダプタ」ではiOSデバイスを接続しながらMacBook本体を充電することはできません。
それを可能とするのが次の2種類の変換アダプターです。
スポンサーリンク
「USB-C VGA Multiportアダプタ」は、片方にUSB-C、もう片方ににUSB-C、HDMI、USB(USB 3.1 Gen 1 Type-A)の3ポートがあります。MacBookにHDMI接続でディスプレイ出力(最大1080p)しながら、標準のUSBデバイス、USB-C充電ケーブルを接続できます。
「USB-C Digital AV Multiportアダプタ」は、「USB-C VGA Multiportアダプタ」のHDMIの代わりにアナログVGAポートが搭載されています。
新型MacBookには標準で「29W USB-C電源アダプタ」(¥5,800)と「USB-C充電ケーブル(2 m)」(¥3,500)が付属します。どちらも別売りもされています。
後者のUSB-C充電ケーブルは両端にUSB-Cコネクタを搭載しており、前者USB-C電源アダプタのポートは標準サイズのUSBではなくUSB-Cポートのようです。したがって、現時点、この充電器は新型MacBook専用と考えて良いでしょう。願わくばこの充電器でiPhoneやiPadを充電できれば外出時の持ち物を減らせそうですが、Appleの商品情報には特筆されていません。
もっと安いアダプターやケーブルはないのか
正直、Apple純正品は高価です。
現在のところサードパーティからUSB-Cを変換する周辺機器は出ていませんが、それも時間の問題でしょう。
すでにUSB-Cケーブルは各社から発売、あるいは発売予定です。
たとえばサンワサプライでは、A:Cタイプ(USB3.1 Standard-Aオス-USB Type-Cオス)やC:Cタイプ(USB Type-Cオス-USB Type-Cオス)が用意されています。
前者A:Cタイプは、Apple純正「USB-C - USBアダプタ」と同じコネクタ構成のように見えますが、Appleの方はType-Aの方がメスです。
今後、各社から出揃うUSB-C対応ハブなどを使うことで、1基しかない新MacBookのUSB-Cを拡張することができるようになるでしょう。
USB-C(USB 3.1 Type-C)はAppleの独自規格ではないので、Lightning対応アクセサリなどよりはずっと安く周辺機器が発売されると期待されます。
いずれは100円ショップなどにも並ぶかもしれません。
新型MacBookに外部ディスプレイを接続する
新型MacBookに外部ディスプレイを接続したい場合、上記の変換アダプターを使って有線接続するほかに、Apple TVとAirPlay機能を使いワイヤレスでディスプレイ表示も可能です。
OS X の AirPlay ミラーリングについて - Apple サポート
OS X Yosemite: AirPlay を使用して HDTV にデスクトップを表示する - Apple サポート
iPadなどiOSデバイスを外部ディスプレイにしたい場合は、次のような方法があります。
iPadをMacのセカンドディスプレイとして使う新しい方法「Duet Display」、元Appleエンジニアが開発 - こぼねみ
「Air Display 3」がUSB接続サポート、iPadをMac外部ディスプレイ化する定番iOSアプリ - こぼねみ
Apple TV+AirPlay以外の方法
その他、サードパーティ製アクセサリを使ってディスプレイ出力できる場合もあります。
どうもMacはMiracastやIntel WiDiなどをサポートしていないようですが、その代わりになる方法もあります。
調べたところ、たとえばEZCastに対応するドングル・レシーバーであれば、iOSやMacの画面をテレビやディスプレイに表示させることができるようです。
また、Google Chromecastでも同様のことが可能です(どちらかといえばこちらの方が本家となってしまっているかもしれません)。
いずれもApple TVよりは安価であり、MacだけでなくWindowsやAndroidでも利用できるのが利点です。
なお、Apple TVは新型MacBookの発表と共に値下げされています。
Apple TV値下げ 9,800円から8,200円(税別)に - こぼねみ
新型MacBook 12インチ Retinaディスプレイモデルの関連記事
新型12インチMacBook正式発表、4月10日発売 Core M/8GB RAM/256GB PCIe搭載で148,800円から - こぼねみ
同時発売のApple新製品
新型MacBook Pro 13インチ(Early 2015)新発売~Broadwell/感圧トラックパッド/バッテリー駆動時間延長 15インチは3万以上値上げ - こぼねみ
新型MacBook Air (Early 2015) 発売~BroadwellやThunderbolt 2搭載 - こぼねみ
Apple Watch、4月10日予約開始、24日に日本でも発売 - こぼねみ
記事訂正2015年3月10日:サンワサプライのC:Cタイプはケーブルのみで変換アダプタはまだ発売されていませんでした。
- Apple Store Macストア
- MacBookを比較する
- Macアクセサリ
- Apple Store iPhoneストア
- Apple Store iPadストア
- Apple Store Mac/iPad/iPod整備済製品