液晶保護フィルムには数多くの種類があり、さまざまなメーカーから発売されています。
今回、iPad Air向けの製品を見ながら、主なフィルムタイプの種類と特徴を簡潔にまとめてみました。
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以下、フィルムを選ぶ際のポイント、選び方について整理してみます。最後に、フィルムの種類とそれに適合するiPad Air向けの製品をアマゾンの人気ランキングに準じて挙げています。
液晶保護フィルムとは
- 液晶保護フィルムは、一般にPET素材が用いられます。接着面(液晶面に貼り付ける面)にはシリコンが使われることが多いです。PETとはポリエチレン・テレフタレートのことです。ペットボトルという名前にもあるとおり、飲料水ボトルの材料としても身近な存在です。
- 最近では、ガラスを用いた製品も数多く登場しています。PETとガラスとでは性質が異なる部分も多いので本件では除きます。
まず、液晶保護フィルムを購入する場合、ぜひ押さえておきたいポイントをまとめておきます。
フィルムを選ぶ際のポイント
光の透過率
- 可視光線透過率とも表記されます。フィルムに透過する光の割合を%で表わすことが多いです。
- 一般に、光線透過率の高いほど、映像が鮮明になり、フィルムを貼り付けていない状態に近くなります。
- 製品にもよりますが、光沢フィルムが最も透過率が高いです。さまざまな表面加工を施すことにより透過率は下がっていきます。
フィルムの硬度
- フィルムの硬さを示します。硬さを示す単位は「H」が用いられ、鉛筆硬度とも表現されます。
- たとえば、硬度3Hとは、3Hの鉛筆で引っ掻いてもキズのつかない硬さを示します。
- 目安として、人間の爪の硬さが大体2Hといわれています。
フィルムの厚みと重量
- 一般に、フィルムが厚いほど丈夫ですが、重量も増します。
貼り直し
- 製品によっては、貼り付けを失敗した際に、再度貼り付けることが可能な製品もあります。
- フィルムの台紙を分割し貼り付け易くしたりするものから、フィルムを厚くして気泡などが入らないようにする、液晶の縁に合わせて不透明にした製品(位置決めがしやすい。その部分にゴミなどが入っても目立たない)などもあります。
貼り付け易さ
- メーカーがさまざまなアイデアで簡単に貼り付けられるよう工夫を施している製品もあります。
価格
- 一般に、付加価値の高いものほど高価になります。指紋防止、気泡防止、ブルーライトカットなどの特徴を備える製品、さらにはこうした特徴を複数備える製品は値段も高くなります。
続いて、上記ポイントを踏まえ、液晶フィルムの選び方を考えてみます。
どんな特徴を持ったフィルムを選ぶか
自分の好みに加えて、スマートフォンやタブレットの使用目的や環境を想定することで、ある程度、欲しい特徴や機能を選択できると思います。
- 通勤や通学で満員電車に乗ることが多く、そこで使うスマホであれば、覗き見防止機能を持ったフィルムも選択肢に入ります。
- 日中の屋外で使う機会が多ければ、反射防止加工の非光沢フィルムが見やすいです。
- 室内で使うことが多いタブレットであれば、映像の鮮明さを優先し光沢フィルムが良いかと思います。
- タブレットでゲームをするなら、指滑りの良いとされるフィルムを選ぶべきです。指の滑り方でストレスがまったく違います。
これらは一例ですが、フィルム選択の目安になるかと思います。
最後に、フィルムの代表的なタイプとその特徴、iPad Air向けの製品をまとめました。製品によっては複数のタイプにまたがるものもあります。
保護フィルムの主な種類と特徴
光沢タイプ
透明度が高く、一番液晶ディスプレイの素の状態に近い
グレアタイプともいわれており、光の透過率が高く、映像をより鮮明に再現できるのが特徴です。
非光沢タイプ
周囲の光の映り込みを抑え画面が見やすい
アンチグレア、反射防止、マットタイプともいわれ、光の反射を低減する反射防止加工が施されています。また、光沢タイプよりも指滑りが良いのも特徴です。
指紋防止タイプ
皮脂や汚れなどが目立ちにくい
防指紋タイプなどともいわれ、特殊コーティングにより指紋の付着を目立たなくするとともにキズなどからも保護します。光沢と非光沢のタイプがあります。
気泡ゼロタイプ
貼り付け時に入り込む気泡が入りにくい
保護フィルムを貼るときに最も注意が必要な気泡が入りにくい厚手のフィルムを用いているのが特徴です。
のぞき見防止タイプ
特殊加工により、左右や上下から見えにくい
プライバシー保護タイプともいわれ、ブラインド加工により周囲から覗かれるのを防止できます。電車の中などで周りの視線が気になる場合に効果ありです。
その他、上記以外、あるいは、上記の特徴に付加される形で、次のようなフィルムもあります。
イージーフィット
貼り付け易さを最優先したフィルム
気泡ゼロタイプよりも上位であったり、同種のものとして扱われているメーカーもあります。
ブルーライトカット
目に良くないブルーライトを低減させる効果がある
眼精疲労やドライアイなど原因の1つとされるブルーライトをカットすることを目的としています。光沢タイプ、非光沢タイプの両方がラインナップされているメーカーもあります。また、上記の特徴を複数備える高性能なフィルムもあります。
iPad Airの情報については[iPad Air]に、iPad mini Retinaディスプレイについては[iPad mini2]に、それぞれまとめてあります。
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