Appleが、世界各国のApp Storeにおけるアプリ価格に、新しい価格帯を導入したと9to5MacやiDownloadBlogが伝えています。
「Alternate Tier」として新たに追加された価格設定は、日本円では100円、200円、300円、400円、450円、となっています。
これは、米国のアプリ価格の大雑把なコンバージョンを反映させるのとは異なる価格として、国際的なApp Storeに提供されるローカライズされた価格をおそらくは意味する、とiDownloadBlogは指摘しています。また、各国の開発者が自国通貨において0.99（≒100）ごとに増加する価格帯でアプリの価格を設定できるように、米国App Storeの価格構造を整えたとも考えられています。日本円で85円のアプリがすべて100円に変更されるのではなく、開発者は85円と170円の間で100円も選択できるようになった、ということになりそうです。今回、価格設定の選択肢を増やしたことで、今後は為替レート変動によってAppleが米国価格をもとにいちいち各国価格を変更しない、ということになるのかもしれません。
例として、ユーロに導入された価格帯をみると、0.99、1.99、2.99、3.99、4.99ユーロです。現在、0.89、1.79、2.69、3.59、4.49ユーロが存在し、その価格帯の間を埋めるように、新価格が導入されたようです。
- ユーロ（太字が今回導入価格）：0.89、0.99、1.79、1.99、2.69、2.99、3.59、3.99、4.49、4.99・・・・
日本円では、既存の85、170、250、350、450円に、100、200、300、400、450円が追加された（最後がかぶってますが）ので、次のようになります。
- 日本円：85、100、170、200、250、300、350、400、450、500、600・・・
Appleは2011年7月に現在のアプリ最低価格を115円から85円に変更しました。この時は当時の為替レートに合わせて日本のアプリ価格をローカライズさせたと考えられていました。現在、日本円が円安になったことで、Appleは再び為替レートに合わせた価格改定をApp Storeでも行うと予想されていました。実際、iPad、iPad mini、iPod touch、MacBook Air、MacBook Pro、iMac、Mac miniなどApple製品や周辺機器の価格は円安に合わせて値上されました。
