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iOSアプリはAndroidアプリよりも個人情報を漏洩する、Appthorityによる調査結果

一般にはiOSアプリはAndroidアプリよりも安全だと思われているかもしれません。しかし、そうとも言い切れない調査結果が出ています。
iOSアプリで最も人気のある複数の無料アプリは、同様のAndroidアプリよりも、かなり多くの個人データにアクセスしたり共有したりしていることをAppthorityがApp Report for February 2013(PDF)にて報告しています。以下、この調査レポートを紹介しているAppleInsiderの記事とともにその内容を概観してみます。
調査対象はiOSとAndroidで配信されている合計100個の無料アプリです。無料のアプリは利益を生む手段として広告ネットワークと広告分析会社に頼る可能性が高くなります。
iOSアプリとAndroidアプリの個人データアクセス調査
Appthority App Reputation Report –February 2013
調査結果を見ると、各プラットフォームで最も人気ある上位50の無料アプリにおいて、いずれもiOSアプリの方が多くの個人データにアクセスしています。

  • iOSアプリのすべてと、Androidアプリの92%が、暗号化されていないデータの送受信する
  • iOSアプリの60%、Androidアプリの42%がユーザーの位置情報にアクセスする
  • iOSアプリの54%、Androidアプリの20%がユーザーの連絡先やアドレスにアクセスする
  • iOSアプリの60%、Androidアプリの50%が広告ネットワークや広告分析とデータを共有する
  • iOSアプリの14%がユーザーのカレンダーにアクセスする、Androidアプリでは該当なし

アプリのカテゴリ別個人データアクセス調査
アプリのジャンル別に見ていくと、エンターテイメント系アプリ、僅差でゲームやビジネス向けアプリが最も個人データにルーズであることがわかりました。一方、教育系アプリとファイナンス系アプリはリスクの少ないアプリでした。
Androidアプリは、いくつかの疑問に残るポリシーとセキュリティ上の懸念から、iOSアプリよりも安全ではないとされています。AndroidはiOSよりもマルウェアに対して脆弱だと思われます。しかし、モバイルマルウェアはアプリ全体のわずか1%にだけ影響を及ぼします。レポートは、モバイルアプリが個人情報と会社データとをどのように扱うべきなのか、大きな懸念があると結論付けています。