SamsungがGALAXY SIVから新たなアップデートサービスをテストするかもしれないとSamMobileが伝えています。このアップデートはあまりユーザーにとってメリットにならないかもしれません。
Samsungは各国のアップデートとセールスについてコントロールすることを望んでいるようです。それぞれの国で各デバイスがどの程度販売されたのかを正確に把握したいと考えているといいます。
Samsungの計画は、たとえばフランス語ベースのソフトウェアを搭載したデバイスをオランダに出荷している販売店を止めることだといいます。もし、顧客が自分の国以外でデバイスを購入した場合、Samsungはそのデバイスにアップデートを提供しない、ということになると説明されています。また、これまで得た情報から、SamsungはOTA以外でこの新しい方法のテストを開始するとSamMobileは予測しています。
Samsungは現在のところKIESとOTAによるアップデートサービスを提供しています。しかし、将来、IMEIベースのアップデートをテストするようです。IMEIは「International Mobile Equipment Identifier」のことで、各デバイスごとに割り当てられている端末識別番号を指します。
まとめると次のようになります。
- Samsungはこの新しいアップデートを導入することで、各国におけるアップデートの制御が行えます。また、各国の正確な販売台数を把握できるようになります。得られた情報により端末価格を変更したり、売れていない端末の販売を終了させることができます。
- 販売店は、その国にあったデバイスを販売しなければならなくなります。そうしないと顧客は購入したデバイスをアップデートできなくなってしまいます。販売店が海外で安く調達し販売していた場合、このアップデート導入後、端末価格は上昇するかもしれません。
- 顧客は、自分の住む国に適合した端末を買う必要があります。その国で希望のデバイスが販売されない場合、これまでは海外から購入することなどもできましたが、このアップデート導入後はその端末を販売国以外でアップデートできなくなります。したがって、自国で販売されるまで辛抱強く待たなければなりません。
SamMobileは、この新しいアップデート方法をSamsungは最終的に選択しないだろうと予測しています。IMEIによる方法はSamsungにとっても危険であるとしています。
