ビックカメラ店頭ではスマートフォンやタブレットの液晶保護フィルム貼り付けサービスを行っています。すべての店舗で実施されているわけではないようですが、今回、強化ガラス製液晶保護シート「SPIGEN SGP GLAS.t iPhone5」の貼り付けをお願いしてみました(SPIGEN SGP GLAS.t iPhone5装着レビュー)。ついでに上手にフィルムを貼り付ける方法(特に今回のような厚手のフィルムについて)も聞いてみました。
液晶フィルムサービスの案内
今回、毎日数え切れないほどのフィルムを貼っているであろう、専門の店員さんが行ってくれました。レジでサービスを依頼すると、担当者を呼ぶ店内アナウンスが流れ、ほとんど待つことなく貼り付け専門の店員さんが現れました。
まず、サービス担当者の方から聞き出した、液晶保護フィルム貼り付けのポイントをまとめておきます。
液晶フィルム貼り付け方法のポイント
- とにかく明るい場所で貼り付け作業を行う。お風呂場などでは行う必要はない。
- 十分な明るさのある場所で貼り付けることで、ゴミやチリなどがよく見える。
- 液晶面に対する位置をしっかり見極める。特に真上から見ることで正確に位置を確かめる。
- 通常の厚みのフィルムはカメラホールのある上側から貼り始める。
- 厚手のフィルムはホームボタンのある下側から貼り始める。
- 厚みのあるフィルムは、ホームボタンステッカーがある場合は先に貼り付けておく。
- フィルム付属のヘラなどは使わない方がいい。使うとフィルムにキズが付いてしまう可能性があるため。
後述のように、作業環境の明るさはとても重要のようです。
貼り付けの際に用意されていたもの
- セロテープ:ごく普通のセロファンテープ
- 液晶面を綺麗にする汚れ取りシートなど:不織布タイプ
- ホコリを飛ばすブロワー
- しっかりとしたテーブル
- スマートフォンを置くシート:ゴムかシリコン製
いずれも特別な道具は使われていません。
以下、実際の貼り付け作業時の実録。
- 作業はレジ横のスペースで行われました。店内は明るく、じっと見ていると埃が舞っているのがわかります。冬場でありエアコンなどでも乾燥しているためホコリやチリが見えるのは普通であり、通常の店内環境だと思います。人の行き来でホコリが多いでしょうし自宅の室内よりも環境は良くないのではとも感じました。しかし、個人の室内との大きな違いは店内が十分明るいということです。
- 作業台はお店のレジにある普通のガラステーブルであり、その上に滑り止め用シートを敷き、さらにその上にiPhoneを置いています。シートはiPhoneが傷つかないように敷いていることもあり、iPhoneが不意に動いてしまわないようにもしているようです。
- 液晶面の汚れをふき取るシートは、試供品のような10cm四方程度の不織布を1枚だけ使っていました。特別な品ではありません。フィルムに付属するクリーナーなどは使いませんでした。
- 液晶面をよくふき取り、カメラのレンズで使うようなポンプ式のブロワーでチリやゴミを飛ばしています。見た感じではブロワーは多少儀式的のようにも思えました。
- 最初にホームボタンのシールを貼り付けます。長めに切ったセロテープをシールに貼り、セロテープの両端を持ってiPhoneのホームボタンに貼っていきます。真上から貼り付けることでシールの天地左右がズレずにホームボタンに貼り付けられるようです。
- 液晶フォルムを覆うシート(台紙)には通常はめくり易いようにガイドが付いています。このガイドは上部のカメラホール側にある場合がほとんどですが、厚手のフィルムを貼る場合はその反対側(ホームボタン側)からシートを剥がす必要があります。そこで今回は下側にもセロテープを貼っておきます。
- 液晶面に対しフィルムの位置を決めるコツは、今回のような厚手のフィルムの場合、ホームボタンと液晶面の下端を目安にすることで正確な位置で貼り付けることができるとのこと。ホームボタンとフィルムの穴の天地左右の隙間の具合を見つつ、液晶面の下のエッジとフィルムのエッジとの隙間が均一になるような位置を探します。先にホームボタンシールを正確な位置に貼っておけばシールの出っ張りによりホームボタンの穴にすっぽり入るので位置決めが楽になります。
- 位置決めが決定したら、もう一度液晶面のゴミを入念に取り除き、いよいよ液晶面に貼る側の台紙を剥がしていきます。今回は厚みのあるガラス製フィルムであり、ホームボタン側にセロテープを貼りそこから剥がしていくのですが、どうしても剥がれません。何度かセロテープを貼り直して試すもうまく剥がせず、上部のカメラホール側から台紙を剥がして行っていました。こうした予測できない事態が起きてあれこれとしている間に液晶面にはホコリが付着しています。そこで再び入念にホコリを取り除きます。それからようやく台紙を剥がします。
- 台紙をすべて剥がし、ホームボタン側から位置決めした位置に貼り付けていきます。貼り付けはあっという間でした。最後に反対側の台紙を剥がして完了です。
- 無事貼り付けられたiPhone5を見ると、(下の写真からは分かりにくいですが)位置も完璧であり、気泡やホコリなども入り込んでいません。
(写真左側が貼り付けサービスを利用したiPhone5)
サービスを試してみて。雑感など
- 液晶フィルムの貼り付けの際のポイントをおさらいすると、やはり室内の明るさが重要だと感じました。店員さんはホコリがしっかりと見えないとうまく作業できないと説明されていました。
- 直接言及はありませんでしたが、十分な作業スペースと作業台の高さも重要だと思えました。作業スペースといっても貼り付けようとするときに腕を動かしていく際に物が当たらない程度で十分だと思います。高さというのは、ほぼ真上から液晶面とフィルムとを見ることができるようにするためです。斜めから見ていると正確な位置をつかみにくくなります。ただ、あまり真上ばかりからやっていると自分の腕などに付着していたホコリが落ちてしまう可能性もあるので、いざシートを剥がす直前に、入念にホコリを取り除いておく必要があります。
- 自分ではカメラホール側から貼り付け始め、入ってしまったゴミは丸めたセロテープでペタペタとして取り除いていますと話すと、通常の薄いフィルムではその方法でだいじょうぶとのことでした。ガラス製フィルムはPET製フィルムのように湾曲できないので、貼り付け後セロテープでホコリを取ることはできず、多くのガラス製フィルムは一度貼り付けてしまうと、再貼り付けできません(ガラスを落として割れてしまわないように粘着力が強く再貼り付けできないようです)。
- 今回貼り付けてもらう前にすでに自分でPET製液晶フィルムを貼り付けており、それを剥がしてからSPIGEN SGP GLAS.tを貼り付けました。最初に貼っていたフィルムを見て、上手に貼られていますねと褒められました(笑)。
- 今回、液晶保護フィルムの貼り付けサービスを行っているビックカメラ店頭でお願いしました(実施していない店舗もあります)。最初に新宿西口店で頼んだところ、ガラス製フィルムは受付できないとのことでした。続いて東口のビックロで同じように頼んでみると、貼り付けできますとのことで、今回お願いしました。あきらめずに別のお店でも聞いてみてよかったです。
- フィルムは事前にお店で購入しておくなどして自分で用意しておきます。特にビックカメラで購入した商品に限定されていません。
こちらは冒頭とは別の店舗の案内板。ガラス製や衝撃吸収などの特殊フィルムは受付できない場合があると書かれています。また、フィルムは別途お求めくださいとも。
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