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新型AppleTV(第3世代 MD199J/A)レビュー:迫力AirPlayゲーム

新型「Apple TV」(第3世代 MD199J/A)を購入しましたのでレビューします。
開封から接続、設定を行い、AirPlayを使って「新しいiPad」「iPhone 4S」で「Real Racing 2 HD」と「Sky Gamblers Air Supremacy」を遊んでみました。個人的には買って大満足。iOSデバイスの楽しみ方が大きく広がりました。
AppleTVミラーリングを使ってゲームアプリ「Real Racing 2 HD」のデモ画面を表示させたところ
旧型「Apple TV」(第2世代 MC572J/A)との大きな違いは、出力が720pから1080pになったこと、プロセッサが「A4」チップから「A5」チップへ高速化したこと、です。これによりフルハイビジョン(1920×1080ピクセル)の液晶テレビの画面サイズを余すことなく利用できるようになりました。
「Real Racing 2 HD」AppleTVミラーリング時のデモ画面:フルHDテレビ出力
上の写真は「AirPlay」のミラーリング機能で「Real Racing 2 HD」のデモ画面をテレビに表示させたところ(写真はキャプチャではなくiPhone4Sによる撮影です)。非常に迫力があります。
AppleTV(新型第3世代 MD199JA)パッケージ
以下、開封、設定、AirPlay、ゲームをプレイしたところについて。
開封および中身の確認、大きさ比較
まず、「Apple TV」(新型第3世代 MD199J/A)のパッケージ。非常にシンプルで洗練されています。「Apple TV」のApple Storeの価格は8,800円。Apple製品では高価な方ではありませんが、パッケージデザインも価格に限らず秀逸です。
AppleTV(新型第3世代 MD199JA)開封
外箱から新旧製品を見分けるには製品型番と、側面にある「1080p」という表記があるだけです。
AppleTV(新型第3世代 MD199JA)パッケージの表示:あっさりと「1080p」と印字
中身は、「AppleTV」本体、リモコン「Apple Remote」、製品ガイド、ACケーブルだけです。ACケーブルは2極のメガネタイプ。ちなみにノートPCのACアダプターに付属していた同タイプのケーブルを使うこともできました。
AppleTV(新型第3世代 MD199JA)付属品を並べる:小さなパッケージにコンパクトに収納されている
「AppleTV」本体、リモコン「Apple Remote」と「iPhone 4S」、「新しいiPad」を並べたところ。「AppleTV」のサイズは幅98×奥行き98×高さ23mm。重量は約272gです。
AppleTV(新型第3世代 MD199JA)iPhone4Sと大きさ比較:AppleTVが保護フィルムを貼り付けたままなので黒光りしていて写真では分かりにくいかも。
AppleTV(新型第3世代 MD199JA)新しいiPadと大きさ比較:iPadと比べるとAppleTVは余計に小さく見える
セッティング、各種設定

  • 「Apple TV」にHDMIケーブル(別売り)を接続しテレビにつなげます。ACアダプターを接続、有線LANを使う場合はLANケーブルを接続すれば設置は完了です。「Apple TV」には電源ボタンはありません。LEDインジケータが前面にあります。リセットが画面上からできるのみのようです。
  • 初期設定は、iPhoneやiPadなどiOSデバイスと基本的に同じです。最初に使用言語の設定、Wi-Fiの設定(SSID、パスワード)、iTunesアカウントの設定などを行うだけです。これらの操作や文字入力は付属の「Apple Remote」で行います。
  • 初期設定が済むと、「Apple TV」のホーム画面が起動します。続いてPCやMacのiTunesにある音楽やビデオ、写真などを「ホームシェアリング」を使って共有します。PC/Macの「ホームシェアリング」設定はiTunesの「詳細」の中にあります。「ホームシェアリング」が有効になれば、「Apple TV」の「コンピュータ」からPCに保存された音楽、ビデオ、写真などを閲覧し再生することができます。
  • 「フォトストリーム」に「iCloud」のアカウントを設定すれば、同じアカウントを設定したiOSデバイスやPC/Macと写真をオンラインで共有できます。

アプリ「Remote」でさらに便利に操作可能

  • 「AppleTV」の操作は付属の「Apple Remote」を使って操作することはもちろん、iOSデバイスから無料のアプリ「Remote」を使って操作することもできます。
  • 使い方はノートPCのタッチパッドのようにiOSデバイスの画面を指でなぞったりタッチし「AppleTV」のメニューを操作します。特に文字を入力するときなど、付属のリモコンよりもずっと便利です。また、この「Remote」アプリを使って、PCやMacのiTunesを操作することもできます。使い方や設定方法はApple公式サイト内、新しくなったRemoteをご覧ください。

1080pの実力は?

  • 「Apple TV」には「予告編」というメニューが用意されています。そこで見ることができる映画作品の予告を見てもその精細さは十分伝わってきます。Ars Technicaのレビューを見ると、iTunesや「AppleTV」の1080p対応映画作品の画質はブルーレイ作品の画質にかなり迫っているようです。

AirPlayとミラーリング

  • 「AirPlay」はiOSデバイス内の音楽やビデオなどを「Apple TV」で再生できる機能です。対応デバイスや設定はAppleの用意したAirPlay の使用方法をご覧ください。
  • この「AirPlay」機能の1つに「ミラーリング」機能があります。これはiOSデバイスの画面をそのまま「Apple TV」に映し出す機能です。対応するiOSデバイスは「iPhone 4S」「iPad 3」「iPad 2」だけです。設定方法などはApple公式のApple TV:AirPlay ミラーリングの使用方法をご覧ください。

AppleTVに新しいiPadをAirPlayでミラーリング表示させる:フルHDテレビの場合、左右だけでなく天地にも黒帯(額縁)が出てしまう。テレビが16:9、iPadの画面が4:3のため、どうしてもこのような表示になる
「AirPlay」対応ゲームの実力

  • この「AirPlayミラーリング」対応のゲームアプリ「Real Racing 2 HD」と「Sky Gamblers Air Supremacy」を試してみました。
  • こちらは「Real Racing 2 HD」をテレビに表示させた画面を撮影したものです(写真は綺麗に撮れていませんが実際の画面は非常に綺麗です)。「Real Racing 2 HD」は1080p、16:9に対応し、テレビ画面すべてを使って迫力ある映像を映すことができます。手元のiPadやiPhoneにはコースの外観と現在地、速度やタイムなどの情報が表示されます。iPadをハンドルのように回転させコントロールします。

Real Racing 2 HD AppleTVミラーリング時のプレイ画面:しっかりと16:9のフルHD表示にアプリであれば、テレビの全仮面を使ってプレイできる
Real Racing 2 HD iPad上のコントロール画面:このiPadを両手に持ちハンドルのように回転させてプレイする

  • 「Sky Gamblers Air Supremacy」も「Real Racing 2 HD」と同様に1080p、16:9に対応しています。戦闘機をぐりぐり動かしてもなめらかに表示されています。iOSデバイスの画面にはレーダーや武器など各種情報が表示されます。

Sky Gamblers Air Supremacy AppleTVミラーリング時のゲームプレイ画面:こちらも16:9画面出力対応のゲーム。据え置きゲーム機同等の迫力
Sky Gamblers Air Supremacy iPad上のコントロール画面

  • 感想としては、やはり「AirPlay」による拡張性に驚きました。「Apple TV」と「iPhone 4S」や「iPad 2」「新しいiPad」があれば、家庭用ゲーム機のように本格的なゲームを遊ぶことができます。iPhoneやiPadがゲームコントローラやゲームパッドとなり、そこにさまざまな情報を表示させながらゲームをプレイできます。これは、今年発売されるニンテンドー「Wii U」のようなシステムを先取りしています。毎日ゲームするほどではないけど、友達が集まったら、みんなで楽しみたい、というような望みもAppleTVなら十分叶えてくれそうです。今後、対応アプリがもっと増えくればさらに楽しめると思います。
  • 「AirPlay」対応のデバイスを使うことで「Apple TV」の楽しみ方はかなり広がります。「iPhone4S」「iPad2」「iPad3」を持っているなら「Apple TV」を購入しても損はないと思います。

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