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ドコモ、iPhone販売は厳しいと言及:株主総会

ドコモが第21回定時株主総会にてiPhoneの販売について触れ、現状では導入は難しいとコメントしました。株主との質疑応答で明らかにされたものです。
各ニュースサイトの伝えている内容をまとめると、

  • iPhoneのサービスはAppleがコントロールしているので、ドコモ独自のサービスを追加できない
  • iPhoneの販売目標をAppleにより設定されるが、それをクリアすることが困難
  • AppleがiPhoneの販売目標を設定しないのであれば、ラインナップの1つとして導入してもよい

といったところです。
ドコモが挙げた独自サービスとは、おサイフケータイ、ネットワーククラウド、しゃべってコンシェルなどです。しゃべってコンシェルはSiriと競合するサービスであり、ネットワーククラウドとは端末によらずドコモの販売する端末で共通したサービスを利用できるサービスのことです。このようなドコモ主体のサービスをiPhoneに盛り込めないことがiPhone導入を難しくしている要因の1つとなっています。
Appleが要求するiPhoneの販売目標は、通信会社のスマートフォン販売計画台数の半分といわれています。今回のドコモの場合だと1300万台のうち半分を求められることになるとドコモ山田社長が言及しました。そして、もし、Appleがこうした販売目標を設定しないならば、数ある商品の1つとしてiPhoneを入れてもいい、というコメントにつながります。
株主からの質問として、iPhoneは無理なのにPS Vitaはなぜい良いのか、というものもあり、その理由として販売台数の制約がないためと回答しています。そして、こういう状況が変わればiPhoneを導入したいと付け加えています。
こうした点を踏まえると、ドコモのiPhone販売実現にとって、Appleの課す販売目標が最大の障害になっているといえます。
以前であればドコモはこうした販売目標と同等にドコモの独自サービスが導入できない点も強調していたようにも思えます。今回も主旨としてはこれまでと同様ですが、今回の言及ではその2本柱のうち、独自サービスの方が若干譲歩されているようにも感じます。
参考:ケータイ Watch朝日新聞デジタルReutersBloomberg