MNP一括で値引き購入できたキャリア版iPhoneとApple StoreのSIMフリー版iPhoneとで、端末代金と月額料金、諸経費を加えた2年間の支払訴額を計算し比較してみました。
価格は税込みで計算しています。
約1.6万円で購入できたキャリア版iPhone 6s 64GBでしたが、SIMロックフリーのiPhone 6s+格安SIM運用と比較して約3.9万円、2年間のトータルコストで違いが出ました。
キャリア版iPhoneの場合
今回auのiPhone 6s 64GBモデルを購入しました。
端末代金
MNP一括で約1.6万円。ただしガラケーを同時契約というオマケ付き。
端末価格:合計16,300円
- au iPhone 6s 64GB本体価格:97,080円→各種割引で16,300円
- au GRATINA2本体価格:0円
各種割引など詳細については以前の記事をご覧ください。
諸経費
2台分を他社へ乗り換えたので、MNP転出手数料と転入手数料(新規契約)とがかかります。
契約経費:12,960円
- MNP転出:3,240円×2
- MNP転入:3,240円×2
ソフトバンクからauへの乗り換えだったのでMNP転出手数料は税別3千円。auとドコモの場合は2千円です。
その他、契約時に入ったコンテンツやオプション料金などの料金もありますが、今回は含めていません。
毎月の支払額
月額料金合計:4,142円
iPhone 6sの月額料金:3,640円
- スーパーカケホ:1,836円
- データ定額5:5,400円
- LTE NET:324円
- 毎月割:-2,840円
- auにのりかえ割:-1,080円
GRATINA2の月額料金:502円
- プランEシンプル:802円
- 毎月割:- 300円
各種割引は24か月適用されるので、この金額で2年間利用できます。
「スーパーカケホ」は1回5分以内の国内通話が無料でかけ放題。それ以上の通話は有料です。
「データ定額5」は1か月5GBまでデータ通信できます。
2年間の月額料金
- 4,142円×24か月=99,408円
2年間で約10万円、1年間で約5万円です。
トータルコスト
キャリア版iPhoneを2年間使った場合のコストは、
端末代金+諸経費+2年間の月額料金の=支払総額
- 16,300円+12,960円+99,408円=128,668円
私が契約したキャリア版iPhoneの2年間のトータルコストは約13万円でした。
続いて、SIMフリー版iPhoneの場合を計算してみます。
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SIMフリー版iPhoneの場合
SIMロックフリーのiPhoneはApple Storeで購入できます。
端末価格:106,704円
- iPhone 6s 64GB本体価格:106,704円
毎月の支払額
通信には何を使うか迷いますが、今回はMVNO(格安SIM)IIJmioの「音声通話機能付きSIM(みおふぉん)」を選んでみました。
「みおふぉん」では3GB、5GB、10GBのデータ量が選べます。今回はキャリア版と同じ5GBを選択。
月額料金:2,397円
- IIJmio 音声通話機能付きSIM(みおふぉん)5GB:2,397円
2年間の月額料金総額
- 2,397円×24か月=57,528円
2年間で約5.8万円、1年間で約2.9万円です。キャリア版よりも2年間で4万円以上安くなります。
さらに諸経費としては初期費用3,240円がかかります。
トータルコスト
SIMフリー版iPhoneを格安SIMで2年間使った場合の支払総額
端末代金+諸経費+2年間の月額料金=支払総額
- 106,704円+3,240円+57,528円=167,472円
SIMフリーのiPhoneを購入し格安SIMを2年間使って約16.7万円。
以上がSIMフリー版の試算です。
続いて両者を比べてみます。
トータルコストの差は約3.9万円
結局、今回契約したキャリア版iPhoneとSIMフリー版+MVNO SIM運用とでは、2年間で約3.9万円の差額でした。
2年間のトータルコストの差額:38,804円
- キャリア版iPhone:128,668円
- SIMフリー版iPhone:167,472円
今回キャリア版iPhoneの値引き額が結構あったのでキャリア版iPhoneの方が安くなると思っていましたが、案の定その通りになりました。安心しました。
比較のポイントというか反省点も
- キャリア版iPhoneは、本体価格は安くなったものの、ガラケー同時契約が月額料金を引き上げた
- キャリア版iPhoneは、抱き合わせのものに注意したい
- キャリア版iPhoneは、事務手数料(MNP転出や転入)が地味に痛い。もし解約手数料がかかっていれば差はもっと縮まった
- キャリア版iPhoneは、単体でも月額料金は高め(毎月割やキャンペーン適用でも)。ただし無料通話や通信速度の点でMVNOよりも有利なことが多い
- キャリア版iPhoneは、2年契約が多い(今回もそう)。一方、格安SIMでデータ通信プランなら契約期間がないものがほとんど。ただし、格安SIMでも音声通話プランは1年間かそれ以上の契約期間を定めていることが多い
- SIMフリー版iPhoneは、本体価格は高いが、格安SIMを使うことで毎月のランニングコストを下げられる
- 格安SIMは通信速度に不満が出ることが多い(自分の経験上もネットなどのレビューでも)。これが今回キャリア版を契約した一番の理由
今回、iPhone 5s以来のキャリア版iPhone購入となりました。
キャリア版の強みは安定した通信速度であると思っています。平日お昼頃の格安SIMはつながりにくいことも多く、その点で不満がありましたが、これでそれも解消のはず。
一方で、割引を加えても格安SIMの2倍となる月額料金は気になるところ。中古のドコモ版やSIMフリー版iPhoneを買って格安SIM運用ならもっともっとトータルコストを抑えられたでしょう。今回のIIJmioなどドコモ系のMVNOは、SIMフリーだけでなくドコモ版のスマートフォンやタブレットでも利用できます。