新型iPhone SE第4世代の発売を前に現行モデル在庫が急速に減少へ

Appleは今春、第4世代となる新型iPhone SEを発売すると広く予想されていますが、その発表が近づいていることを示唆する新たな情報をBloombergのMark Gurman氏が報告しています。

新モデル発売に向け現行モデルの在庫減少

Gurman氏は自身のニュースレター「Power On」の最新版で、現行のiPhone SEの在庫が米国内の多数のApple Storeで急速に減少していると述べ、新モデルの発売が近づいていることを示す「確かな兆候」だとしています。なお、Apple公式サイトではまだ注文可能です。

AppleのサプライチェーンアナリストMing-Chi Kuo氏によると、iPhone SE 4は2025年第1四半期と第2四半期の間、つまりこれまでのiPhone SEモデルがそうであったように3月か4月に発売される可能性が高いです。

新しいiPhone SEは、ベースとなるiPhone 14と同様のデザインになると予想されています。噂されている機能としては、6.1インチの有機EL（OLED）ディスプレイ、Face ID、USB-Cポート、48MPシングルリアカメラ、より新しいAシリーズチップ、Apple Intelligence対応の8GBに増量されたメモリ、Appleが設計した初の5Gモデムなどが挙げられています。
新モデルは若干の値上げが実施される可能性も示唆されています。また、名称が変更される可能性もあります。新しい名称候補は「iPhone 16E」など上位シリーズにiPhone 16に寄せた名称になるかもしれません。それはまた、よりプレミアムになることを意味し、販売価格の上昇を正当なものにするかもしれません。

現行モデルは終息の可能性

Appleは新モデルを発売後、旧モデルを値下げして販売を継続することがよくありますが、iPhone SEに関してはそうならないかもしれません。
現行の第3世代モデルは古いLightningポートを搭載しており、EUではすでに販売が終了しています。そして今回の情報のように、在庫が急速に減らされているのであれば、新モデルの発売後は速やかに終息という流れになると予想できるからです。ただでさえ安価な現行モデルを更に値下げして販売するというのは新たな市場開拓という点では魅力的かもしれませんが、2017年のiPhone 8をベースにした現行モデルは明らかに時代遅れになっており、その仕様がすでに一部の市場に適合しないことを考えると、新モデル発売後は終息と考えるのが妥当だと思われます。EUではiPhone SE3に加えて同じLightningポートを搭載しているiPhone 14の販売も終了しており、そのiPhone 14をベースに現代的な仕様に刷新された新しいiPhone SEが発売されるのもまた必然的な流れと言えるでしょう。

Source: Bloomberg via MacRumors, 9to5Mac

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